うちの診療所の外観がビルの二階で大きな全面ガラス故、歯科医院と認識されないという裏めり太郎(ホントは目立つと思ってやったのに)と同様、このホームページも歯医者のそれと思われずにスルーされる方も少なくないことを最近知り、わたしは悲しいのであった。

いっそのこと思いっきり普通の歯医者仕様のHPにしたろか。

ここに書かれたことは、それを肯定しようが否定しようが、共感しようがそうでなかろうが、読者が自分の中の真実の声に耳を傾け、そこにこそ本当のことがあるということに気づくきっかけにして欲しいという目的のためだけにあります。

ですので歯科の専門分野のことに関すること以外で僕に何かを尋ねてこられるのは筋違いかとも思います。

最近どうも過去記事が邪魔になってきて、断捨離して超スマートなHPに変えようかという気にもなっております。

よそのブログでもそうでしょうが、それらしいことを書くと必ず頼ってこようとする人がいるのは実に鬱陶しいというか情けないことです。

これは今までにメール相談を寄せられた方に向けて発信しているわけではありませんので誤解なきよう願います。

いつまでもこんなこと書いてるから、依存する人がネットで検索してくるのであって、書かなきゃいいんだよなぁ・・・・。

 

さて、愚痴はそれくらいにしておいて本日お送りするのは、サンデー・ショートショート。

カッパの小劇場でございます。

喪黒福造ではございませんのよ。

ではでは・・・・

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フオッフオッフオッ

そこ行く人、この箱がなにかわかるかな?

この中にはな、この箱を開けた人の明日が入っておるのじゃ。

フッフッフッ、、、、

正真正銘、パラレルワールドも何もない、その人のたった一つの未来が覗けるのじゃ。

イヒヒヒヒ、ただ、それが言いたかっただけじゃわい。

もう行ってよろしい。

 

なにをそんなとこで固まっておるのじゃ?

もしかして、おまえさんこれに興味があるのかい?

フフフフフ。

悪いことは言わん、この箱のことは忘れてしまえ。

え、なに? だったら最初から呼び止めるなとな。

そりゃもっともなことじゃの、ホッホッホ。

 

おまえさん、開けてみるかえ?

わしゃ他に本業をもっとるのでな、金は取らん。

インドのアガスティアのようなものと一緒にせんでもらいたい。

た・だ・し、、、、、

開けた後のことは一切わしは関知せんでな。

どうなっても知りゃせんぞ。

それだけの覚悟を持ってないのならやめとくことじゃ。

 

なに、どういうことか、とな?

例えばじゃ、箱を開けるとする。

すると中は空っぽのことがある。

これが何を意味するのか、おぬし、わかるか?

そうじゃ、おまえに明日はないということじゃな。

それでも開けるかい?

ハッハッハッ。

 

ホウ、普通はこれを聞いたらとっとと帰るんじゃけどな。

おぬしは随分と変わり者のようじゃの。

こんな話もあったぞ。

ある年の夏のことじゃ。

彼女を探しとる男がおっての、箱を空けたら職場の同僚の女性と一緒に食事をしている風景が現れた。

そこで次の日彼女を誘ったら、すぐにOKしてくれて、そのあとはトントン拍子じゃ。

クリスマスにプロポーズして、バレンタインの日に結婚しよったわい。

すぐに元気な男の子が生まれて幸せの絶頂にみえた。

 

ところがな、あまりにうまくいったもんで、この男はわしの所へやって来て、この箱をひとつ売ってくれと言うんじゃ。

金儲けでやっとるわけじゃないんで、滅多に販売することはないんじゃが、その時はどういうわけか譲ってやった。

なに?いくらで売ったか?

フフフフ、それは言えんの。

 

毎日箱を開けては、そこで見たように行動し、そいつは会社でもどんどん出世していったそうじゃ。

そのうちそいつは、自分でものを考えんようになった。

未来に支配されてしもうたんじゃな。

それでもどうなるかがわかっておるのじゃから、不安とか心配は一切ない、、、、

いや、この時点まではなかったと言った方がいいかの。

 

ある朝のことじゃ。

いつものように箱を開けると、そこに見えたものはなんと・・・・

あの普段は優しそうに見える奥さんが、いつまでも泣き止まないまだ赤ん坊の息子の首に手をかけている姿じゃったんじゃ。

男はうろたえた。

それで結局な、そんなことをしようとする奥さんのことが怖くなり、許せなくなって、怒りに任せて包丁で刺し殺してしもうたんじゃよ。

まだ、何も起きてないのにの。

それはちょうど、男がその箱をここで買ったまさにその日の出来事じゃった。

、、、、っと、おい、おぬし、何処へ行くのじゃ?

箱を開けるのじゃなかったのかぇ?

、、、、、、、、

 

フッフッフ。

結局の、人は明日を知ってしまったり、明日のことを心配ばかりしていると、今日が生きられなくなるんじゃよ。

と、誰もおらんのに言っても始まらんか・・・・

お、そうじゃった。

今晩、日本馬がフランスの凱旋門賞を勝つという歴史的な出来事が起こるような気がするぞい。

ま、でも未来はわからんからの。

 

さてと、次はどいつに声を掛けようかのう、、、、、

 

2013.10.6