弁当の日~ヒトは食により人となる・口は命の入り口~
2週間前の木曜日、上記講演会が生駒郡歯科医師会主催で竹下和男氏を講師に迎え行われました。
僕は”弁当の日”の話を、ビッグコミック・オリジナルの「ひよっこ料理人」で読んで知っていたため、この案内を見た時にすぐさま聞きたいと思いました。
子供たちは僕が読み終わったビッグコミックから「ひよっこ料理人」だけ切り取って保存しているので、学校がある慧を除き僕と嫁と藍とふうの4人で参加しました。
ちなみに子どもが作る”弁当の日”とは・・・・パンフレットより引用します
2001年、香川県の小学校で竹下和男校長(当時)が始めた”弁当の日”
子どもが自分でお弁当を作って学校に持ってくるという取り組みです。
何を作るかを決めることも、買い出しも、調理も、弁当箱に詰めるのも、片付けも、子どもがします。
親も先生も、その出来具合を批評も評価もしないという約束です。
この取り組みを通じ、子供たちは感謝の心を知り、自己肯定感が育まれています。
失敗の中から多くを学び、生きる力を身につけています。
大人たちは見守る大切さを知り、子供の成長を通じて子育てが楽しいと思えるようになっています。
家族団らんが増え、家庭に笑顔があふれるようになっています。
そんな好循環が”弁当の日”を通じて全国に広がり始めています。
2013年6月現在、”弁当の日”実施校は全国で1200校を超えるまでになりました。
今回はさらに、”子ども達の脳や味覚の発達、歯や噛むことの大切さ”についてもお話して頂きますので、皆様の口腔や全身の健康増進に繋がればと思います。
久しぶりに素晴らしい講演会で、感動の時間を過ごしました。
始まってすぐ「まずはこのスライドショーを見てください」と流されたのが”ハナちゃんのみそ汁”
この話も以前にテレビで見て知っていましたが、怒涛のように涙があふれ出ます。
これは竹下氏が使われたものとは違いますが、およそこんな感じです。
講演会の詳細についてここで語るのはつまらないので止めておきます。
竹下氏は全国各地を回っておられるので、もしお近くで機会があれば是非是非参加されることを強くお勧めします。
大切な何かを伝えてくださいます。
一番最初に竹下氏が校長としてこのアイデアを出した時の教職員・父兄その他の猛烈な反対は推して知るべしでしょう。
しかるに、今は全国でこの取り組みが活性化している。
実際には学校で実施できなくても、この講演で心を動かされる人がいる。
ある視点から見ると、四国のたった一人の校長先生が猛反対の中始めた試みが、日本の食育に多大な影響を及ぼし、子供たちや親の心までも変容させていくことができるという、ものすごい可能性を僕たちに見せてくれているわけです。
このアイデアを思いつかなければこうはなりません。
その為には自分の出世や実績ではなく、本当に子ども達の将来を考えていないと出てきません、このアイデアは。
反対を押し切ってやるのではなく(そういう部分も皆無ではなかったでしょうが)、情熱を持ってきちんと周囲の理解を求め、全責任は自分がとるという勇気を携え、そして結局は周りの協力も得た状態で実施していく行動力。
どれが欠けても無理だったでしょう。
今は、竹下氏が作った前例と実績がありますから、まだやりやすいと思います。
最初にこれをする人はすごい。
食育に限らず、このようなことを僕たち一人一人も何かやれるはずです。
ちなみに演題の「ヒト」とはいわゆるホモ・サピエンス、生物としてのひと、という意味で、それが食を通じて”お陰さま”の意味を知り、感謝の言葉が出るようになり、親の愛や地球の恵みの愛を知るようになると「ヒト」がはじめて「人」になる、ということです。
講演の翌日には、西塔家では次のような計画ができておりました(嫁さんから聞かされる)
これから毎週一日は家で弁当の日を実施する。
つまり、子どもが一人で夕食の準備から片付けまでをする。
ただし、原則としてその為の特別な買出しはせず家にあるもので作ること。
先週は慧から。
麻婆豆腐、ほうれん草のおひたし、こふきいも、玄米、みそ汁、(なぜか)自家製の大きな梅干
ほうれん草とこふきいもは、僕が小学生のとき家庭科で習って初めて作った料理でもあり、同じものを今でも教えているのかと思うとプチ感動しました。(ていうか変化しなさすぎ?)
玄米もみそ汁ももちろん一から慧が作ります。
上出来でしたが、最後は疲れきってフラフラになっていた感じが。。。
今週は一昨日がふうさんの番。
山芋のコロッケ、酢ごぼう、玉ねぎと小松菜の煮びたし、土鍋で炊いた玄米、みそ汁
美味しかったです。
土鍋で炊いてるからおこげがあるんですが、全部嫁と子供たちに取られてしまい残念↓
藍は何を作るかな?
こういうことをすぐに実行するのがすごいよね、うちの子たちは。
実は今年から、休みの前の日にしか飲みに行かないのと、もうひとつ、可能な日は皆と一緒に夕食を囲むことにしています。
どうも、うちの子供らは自立が極端に早そうなので、親子全員で一緒に暮らせる時間があまり残されていない気がして・・・・
今さらながら、というか今になってようやく気づいたのですが、家族揃って食べる食事は単に美味しいだけじゃなく、楽しいだけじゃなく、言葉にするのは難しいですが、すごく大切な時間だということが実感されます。
2014.3.20