4月25日投稿分より

この度、当院はNPO法人POIC研究会(Professional Oral Infection Control)の安全施設認定を受けました。
これは歯科診療台から出る水が安全基準を満たしており細菌が一切検出されない(0個)ことを示します。
日本赤十字社のHPをご覧になればわかりますが、献血をご遠慮いただく方として2番目に「出血を伴う歯科治療(歯石除去を含む)に関しては、抜歯等により口腔内常在菌が血中に移行し、菌血症になる可能性があるので治療後3日間は、献血をご遠慮いただいています」と書かれています。

あくまでも口の中の細菌が血液に入りますよ、としか書かれていませんが、当然診療台から出る水の汚染のこともわかっているけど、書くとまずいから書いていないだけでしょう。

水の対策を施していない医院では、基準値を満たすどころじゃない、莫大な数の細菌が検出されます。
それらは特に毒性の強いものではありませんが、体調によっては日和見感染を起こし得ます。
当院ではエコシステムという次亜塩素水を循環させる器械を導入しています。
これをいれたキッカケは、ある時、下の埋伏している親知らずを抜歯した際に術後感染を起こしたことによります。
あらゆる器具を滅菌しているにもかかわらず、何故そんなことになったのか当時は理解できませんでした。
それがどうやら骨や歯を削るときに噴霧する水の汚染によるものかもしれないと気づいたのは2年前のことです。
うちですらそうなんですから、もっと頻繁に外来やオペ場で手術をしている病院の口腔外科などは恐らくヒドイものでしょう。
このことに関して日本歯科医師会雑誌でも特集が組まれましたが、対策が進んでいるという話は一向に聞きません。
一部のドイツ製の診療台において次亜塩素水を循環させるように改良しているようですが。

奈良県においては本システムを導入している歯科医院はうちだけ(つい先日2軒目が誕生!!)現在の歯科の経営状況を考えると、CT・実体顕微鏡・レーザーなどの集患に役立つようなものへの投資はあっても、患者が知らなければわかりっこない水の汚染対策などに300万ほどの投資に二の足を踏むのは仕方がないのかもしれません。
しかしながら、こんなことは国民の知るところになってから手を打っても恥ずかしいだけなんです。
そして何よりこのシステムを導入して強く感じるのは、患者へ安心を届けるというよりは、医療を提供している我々が安心して仕事が出来るということです。
こんなことで他院との差別化などとは更々思わないので、皆が早く気づいて改善してくれたら良いのにと願う次第です。
下手に歯石なんぞ取ってもらったら菌血症起こしまっせ!!
水の対策だけでなく、口腔内の細菌を極力除菌してから治療をする必要があります。
POIC研究会では500ppmの次亜塩素水による術前の除菌を推奨しており、当院もそのようにしております。

安全施設認定証