~4月26日投稿分~

そこはかとなく反響があったので続けます。
 まず断っておくべきことは、花粉症に限らずどのような症状でも、原因が一元的であることはあり得ないので、様々な複合因子が関連しているということです。その中で多くの人にとって呼吸を意識すればかなり改善する可能性があるよ、と言いたいだけ。健康に関してこれが絶対的に正しいというのは?ですが、これは絶対に良くないというのはあります。
 身体に傷がなければ、外来物質はどこから体内に侵入するかというと、そんなもん口の中しかおまへんのです。だから歯周病で歯茎が炎症を起こしていると菌血症になるし、口呼吸していると扁桃組織内の白血球に細菌やウイルスが取り込まれて脳下垂体はじめ全身を回る。回るだけならともかく、そこで細胞に取り込まれ同化し、ミトコンドリアによるエネルギー産生を阻害する。ということはその細胞がまともに機能しないということです。あとは化学物質満載の飲食物で腸管免疫はボロボロ。てな具合です。歯科の重要性はインプラントや審美にだけあるわけじゃないのね、はっきり言って。
 さて、かく言うわたしも口呼吸にならざるを得ない時間が少なからず、というか長時間あります。それが診療中なのですが、マスクがいかんのですな。マスクの鼻当て部分の金属をキュッと鼻の形に折り曲げますと当然ながら鼻で息がしにくくなります。気がついたら口呼吸に。マスクの種類を変えりゃいいんでしょうけどね。
 花粉症の方はよくマスクをして外出されますが、あれは口呼吸のトレーニングをしているようなもので、口をしっかり閉じて鼻呼吸してりゃ良いだけなのに。昼間に鼻呼吸のトレーニングをして寝ているときもそれを維持するというふうな心掛けが必要でしょう。
 ところが今をときめく南雲医師は「花粉症は口呼吸で治そう」などとマジで言っておられます。今、手元に著書がないので根拠が何だったか忘れましたが、これは日野原氏の「うつ伏せ寝健康法」と同じくらい止めて欲しいもののひとつです。
 よく考えていただきたいのですが、例えばインフルエンザウイルスをマスクだけで防げますか?そんなの絶対無理なのであって、必ずどこかで吸い込んでいるわけです。通常は鼻粘膜や副鼻腔粘膜でブロックされるところを、口呼吸していると本来免疫の最前線たるべき扁桃腺にわざわざ敵を迎え入れて、一緒になって体中を巡るという、それって逆免疫?みたいなことになっております。つまり、ある程度の量のインフルエンザウイルスが扁桃腺に侵入しそこが決壊した時点で発症する(かなりいい加減ですが)のではないかと考えます。
 ただし鼻呼吸にも弱点があって、それが乾燥した空気なんです。いくら鼻呼吸していても乾燥していてはウイルスは素通り、あるいは乾燥してひび割れた鼻粘膜から侵入することもあるでしょうから、冬場は加湿器ガンガンに・・・・したら一度、寝室の床がビチャビチャになったことがあります(笑) 濡れたガーゼを鼻の上におくのは、止めた方が良いでしょう。。。。
 呼吸については改めて書かないといけませんが(ちなみに、ここで書いているようなことは多くの歯科医は知っていますよ、たぶん)、前回書いた舌のポジションが正しければ、必然的に上下の口唇は閉じ、唾液分泌は促進され(副交感神経優位というのかしら)、下顎はリラックスしたポジションに落ち着き、上下の歯は噛みあわないので、歯ぎしりなどやろうと思ってもできません。歯ぎしりの原因は舌の位置だけではありませんが、気になる人はそこを気をつけられると改善するかもしれません。くどいようですが、過度の飲酒は全部ぶち壊しにしてくれますのでご注意を。
 先ほどテレビで「炭水化物が地球を滅ぼす」と言ってた医師がいました。要するに糖質制限(炭水化物として糖質を摂らない)のことなのですが、これも様々な見方があって当然だと思います。た・だ・し、反対意見を述べている人は全員自分が炭水化物の中毒になっているという自覚がないことだけは確かですな。だから麻薬より怖いっちゅうの。麻薬は誰だって悪いと認識しているけど、炭水化物はそうは思われていませんからね。

2014.5.13