In vivo, In vitro

一応説明しておきますと、in vivo というのは生体内でという意味、in vitro とは試験管レベルでという意味であります。

要するに実験的事実と生体で実際に起こること、(は同じなのか、違うのか)という感じです。

 

昨日のNHKの「あさイチ」で”スピリチュアル・トラブルにご用心!”ていうのがやっていました。

基本的には霊感商法や占い依存などの話なのですが、NHKはインプラント・バッシングもやってくれて、今度はスピリチュアル叩きされたら、うちは商売あがったりです(笑)

夜には「ためしてガッテン」で歯ぎしりの話をやっていました。

今、歯科で歯ぎしりの権威と言えば出演された佐藤教授なのですが、まあ僕はなるほどと思うこともあったけれど、それ以上に言いたいこと(反論)満載なのですが、それは来年のセミナーででも話していきたいと思います。

 

試験管レベルでの実験と生体内で起こる現象とは全くもって違います。

生体においてはある機能が失われても代償作用が働いたりして、単純な構造にはなっていないのです。

実験室においては非常に限定された条件で結果が出ます。

〇〇は身体に良いみたいな。

よくってマウスを使った動物実験で証明ですか。

でもね、やはり違うのよ。

そんなことは僕のように生理学をかじって、動物実験をしていた人間なら本当はわかっていることです。

 

前にも書いたかもですが、神奈川歯科大の佐藤教授の歯ぎしりに関する一連の実験は、ようやくその研究の緒についたものであり、それはそれで評価されるべきものですが、それが発展するというよりは(少しはしていますが)そこがほぼゴールになってしまった。

権威のある教授が言うのだから”(良い)歯ぎしりはストレス解消に役立っているのでした方がよい”ということがまかり通ってしまって、異論を挟めない状況になっています。

アホかいっ!とわたしは言いたい。

歯科の世界でもそうなのですが、先達の言うことをよく学ぶことも確かに大切だけど、自分の疑問や直感を大切にすること、そしてそれらを受け入れるような学会であって欲しいものです。

論文ばかり読んでるやつに何がわかんねん?というのが正直な感想でおます。

 

僕は昨日、世界中の歯科医が引っくり返るような、それこそちゃぶ台をひっくり返すような面白い命題を思いつきました。

自分なりの仮説が出るまで、当分この命題と思考をともにします。

2012.11.15

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