さあ、いよいよシンクロの話です。
これは共時性と訳されますが、さも偶然に見える出来事のことです。
「えっ!今さっきあなたのこと話してたのよ」という感じでかかってくる電話。
ある人のことを考えていたら、今まさにその人が道の向こうからやってくる。
「え!?あの人今、ニューヨークじゃなかったっけ?」etc・・・
こんなこと誰だってたくさん経験しているはずなのです。
そして上のような例で言うなら、これはお互いに何か相手にとって必要な情報を持っている時に起こります。
そのタイミングでその情報を渡すことが大事な時に起こるのです。
でも往々にして人は、ただ「すごい偶然だね」くらいで済ませてしまって、より深くつっこんで話しようとしないことがあります。
それダメなのよん。
この世の中で偶然に起こることは何一つない
この世の中で偶然に起こることは何一つないということを肝に銘じなければなりません。
すべては必然です・・・って言ったらオーラの泉みたいになっちゃうのですが、まあそうなんですよ実際のところ。
そこで何らかの切符を手にして次の列車に乗る、という時にそのようなシンクロが起こるのです。
あなたが今いる現実から次のより統合された(ワンネスに近づく方向の)別の現実(パラレルワールド)へと移動する時の切符なんです、それって。
通常各駅停車で2つ3つの駅をとばす位ですけど。
私のシンクロ体験
では私のシンクロ体験をお話ししましょう。全部本当の話です。(って当たり前か)
その壱
2006年の3月のことです。
僕はその頃、五日市剛氏の「ツキを呼ぶ魔法の言葉」というのにハマっていて、とにかく「ありがとうございます」という言葉を心の中で連発していたのです。
そんなある日、ものすごい水難に見舞われました。
医院のある診療台はバキューム(口の中の水を吸う器具)が水詰まりを起こして吸わなくなるわ、もう一台はスピットン(患者さんがうがいをするところ)の排水が悪くなって水が流れなくなるわ、トイレ近くの洗面所の排水溝が詰まるわ、もひとつおまけに自宅の洗面所の排水も詰まるわ、こりゃ一体どうしたこっちゃ!という状態でした。
実は以前からある人に水の神様をお参りしなさいと言われていたので、これはさすがにいかないとだめだと思いました。
ある日、近くにある春日大社が実は水の神様をお祀りしているのを知り本殿まで行ったのです。
お参りした後、記帳をしようとしたのですが、僕の立っている左右どちらにも記帳台があり、つまらないことですが、どちらに書こうかと迷いました。
右側の記帳簿の最後にはたまたま僕の親友と同じ名字が書かれていました。
左側には”水口”さんという名前が最後に書かれており、その下の名前は僕の母親と同じだったのです。
そのころ僕は母親に対してあまりよい感情を抱いていなかったのですが、なぜだかそちらの横に記帳したいと思ったのです。
でもよく考えてみると僕は水難のためにお参りに来た上に、歯科医なのです。
そこに“水口”ですよ。
偶然だと思いますか?
そして、記帳を始めたときです。
僕が自分の住所を書いて徐々にペンを持つ手が記帳簿の下の方にいくにしたがって、水口さんの名前の横に何か言葉が書かれてあるのがわかりました。
住所を書ききって僕の手が一番下までいった時にそこに現れた言葉は・・・
「ありがとうございました」
だったのです。
僕は大袈裟じゃなく、震えました。
背筋に電流が走りました。
そして涙があふれてきたのです。
そこで思わず僕の口から出た言葉が 「ありがとうございます!」
今考えればこのことがきっかけになり、その後の僕の人生が大きく変わっていった気がします。ただの歯科医ではなく、皆さんの癒し、そしてワンネスへと意識が転換していったのです。
その弐
その「ありがとう事件」があった年の秋に僕はインドに21日間の悟りのコースに行ったのですが、これはまだ行くかどうか迷っている(そりゃ迷うわ!)状態のある夏の日曜日のことです。
インドへ行くにはパスポートも取り直さないといけないし、なによりビザをもらうために領事館で手続きをするのが面倒くさいなぁ、どうしようかなぁ、と思いながら朝食をとり終えた僕は自分の部屋に戻りテレビのスイッチをつけました。
するといきなり画面に映ったのはケビンコスナ―が数人のインド人を後ろに従えて、「旅行に行くならビザカード」と言ってる場面です!!
僕は思わず吹き出しました。
そしてその瞬間天に向かって「わかりました、そういうことならインドに行きます!」と返事したのです。
ちなみにその後、実はケビンコスナ―自身もそのインドでのコース参加することになります。
もちろんVIP扱いで。
その参
同じ時にインドでセミナーを受けた女性が出版された”幸せのさくら咲く”という本があります。
セミナーの翌年のある夏の日曜日の夕方のことです。
たまたま大阪に出ていた僕はミナミで食事しようと知っている店を三件ほど回ったのですが、どれも一杯だったり普段開いているのにその日に限ってやってなかったりして、結局自宅のある奈良まで帰ってから食べることにしました。
その帰りの電車の中で”癒しへの旅”という本を読んでいたのですが(僕は時々2,3冊の本を同時に読むことがあります)、その中に書かれているある文章が印象に残りました。
それは「・・・一度自らの真髄に触れたなら、その叡智が私たちを導き、体の中に蓄積されている感情的な記憶を発掘させてくれるのです」 というものでした。(これって、シャングリラからの伝言に似てますね)
駅に着いてから自宅近くの串カツ屋さんに行ったところ、そこも定休日じゃないのに休みでした。
いよいよ困った僕はその近くにある初めて行く焼き鳥屋さんに入ったのです。
そしてカウンターに座って目の前にあったのが写真の焼酎です。
どうです?
ビックリするでしょ。
僕は思わず「えーっ!?」と声をあげました。
このお酒(正確には焼酎リキュール)は、はじめは写真のような琥珀色をしているのですが、少し水を加えるとワイン色に変化するのです。
先ほど読んでいた本の内容と照らし合わせてみるとどうでしょう?
焼酎の真髄とはまさしく水です。
それに触れると(水を加えると)、焼酎の記憶を呼び覚まし元々の色であるワインレッドに変化するということですよね。
この話は焼き鳥屋の店長にも話して二人でビックリしていました。
おまけに私はその店に至るまでに合計四件の店に振られているのです。
そのうちどれか一軒でも開いていたらこの焼き鳥屋さんには入っていなかったでしょう。
こんな話は日常茶飯事にあって、いちいち覚えていないのですが上に書いたのは私の人生の転換期にあったことなので強く印象に残っているのです。
でも中にはこんなのもあります。
番外編
先日のことです。
待合室の大きなガラス面から下の歩道を眺めていると、一頭の鹿がお尻をこちらに向けて立っています。
「ふ~ん、鹿の尻って白いんや」と思っているとその鹿の向こう側から黒人がこちらに向かってやって来るのです。
あのね、わたし奈良に来て約10年、いまだかつてこの辺りで黒人に出会ったことないです。
「なんじゃ、そりゃ」と思いながら、ズッコケました。これって何のメッセージ???
基本的にはシンクロというのはあなたをワンネスの方向に導きます。
あるいはそちらに向いていることを後押しする、つまりそのままでOKというサインだったりすることもあります。
ただし、わざと今行く道をそらして一見遠回りさせることで、より深い体験をさせるように意図されることもあるので、シンクロに従ったけれどドツボにハマったということも一時的にはあり得るかもしれません。
シンクロというのは意識していないと気づきづらいものです。
でもそれに気づき宇宙に感謝をすると益々シンクロを呼び寄せるようになります。
それは即ちあなたのワンネスへの道程が加速するということを意味します。
すると人生が楽しくって仕方がない、次はどんなことが起こるのだろうとワクワクドキドキするようになるでしょう。
そうなったらしめたものです。
もうあなたは意図して自分の人生を作りだしている状態なのですから。
なぜこのようなシンクロが起こるのでしょうか?
なぜニューヨークにいるはずのあの人は、今あなたの前に現れたのでしょうか?
見方を変えれば、彼女はNYから帰国したらいきなりあなたと出会ったとも言えます。
それぞれのワンネス体験を助けるためにすべてのものは動かされている、確かにそうなんだけれど本当のところはみんなでひとつのいのちを生きているからなのですね。(これは山元加津子さんの言葉をお借りしました)
そう、すべてはワンネスのためになのです。
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