これは、私の知人から聞いた話です。

彼女は比較的新しい分譲マンションの一階に住んでいますが、同じ一階に住むAさんは上の階に住むBさん宅からの騒音がひどいというのでBさんに苦情を言いに行きました。

その言い方にも問題があったのかもしれませんが、お子さん同士が幼稚園の同級生であることも後からわかり、二つの家庭の間はかなり険悪になりました。

そこで文句を言われた方のBさんは同じマンションのほかのお母さんたちと結託してAさん親子を村八分のようにしたそうです。

そのマンションには幼児用のプレイルームがあるみたいで、これもかえって悪い方に作用したみたいです。

結局Aさん一家はそのマンションを出て行かれました。

大人の世界の現実

皆さん、これが大人の世界の現実です。

これで子供の中でいじめがなくなるでしょうか?

でもここに登場する母親たちは皆、ニュースでいじめによる事件を見ては心を痛めていたはずなのです。

なのに自分のことになると、このような結果を招いてしまい、しかもそのことに気づいていない。

これはどちらが良い悪いという話ではありません。

完全なる愛の欠如、分離感のなせる業です。

 

さて、このA、B両家族は今後どうなるでしょうか?

カルマ(因果)の法則から言うと、この方たちには必ず同じようなことが巡ってきます。

一緒に村八分にかかわった人たちも同じです。

ただし、いじめる側といじめられる側は入れ替わるかもしれません。

悲しいことにこれは両家の子供たちにもふりかかります。

この事件の根本にある原因を克服しない限り何回も何回も同じことがやってきます。

これが宇宙の曲げようのない法則です。

 

我々は今までの輪廻転生の中で十分に体験しつくせなかった、あるいは克服できなかったテーマをいくつか決めて生まれてきます。

今回のAさん、Bさんの場合で言うとそのテーマのうちの一つにどちらも許しというのを持っていたと思われます。

だからこそ同じマンションの上下に住むようになったのです。

お互い無意識にその状況を作りだしたのですね。

宇宙の物理は非常に精緻にできていて、人知の遠く及ばないところにあります。

そして克服できなかった課題は次にはより厳しくなってやってきます。

何故ならそれこそが本当のだからです。

自分を許すのと自分を愛すること

実はこの許しというテーマは多くの人々が持って生まれてくるテーマでありまして、なぜならそれだけ人間にとって許すということが難しいからです。

これはつきつめていくと他人を許すだけでなく、そうなってしまっている自分を許す ということにつきあたり、これが極めて難しい。

人にとって自分を許すのと自分を愛することが究極の二大テーマかもしれません。

日本だけでなく、世界中で起こっているすべてのことに関して我々は決して無関係ではありません。

我々の中に否定的な思いがあればそれがそのまま現実化します。

犯罪者の心の闇を我々一人一人が持っているのです。

ですから世の中を良くしたいと心から願うのであれば、相手を罰するのではなく自分のうちに深く沈めてしまっている闇の部分、一番見たくない部分に光を当てなければなりません。

我々各人が自分を見つめ直すこと以外にできることはないと断言できます。

見つめて光を当てればそこに癒しのエネルギーが自分だけでなく、時空を超えて周りに広がっていくのですよ。

 

祈り ~わたしの子供たちへ~

もしあなた達がいじめられている子を見たら

その子の本当の友達になってあげなさい

その子をいじめから守るために

そしていじめている子の本当の友達になって

抱きしめてあげなさい

その子をいじめから守るために

でも本当に癒しが必要なのは

の子らの両親たちなのです

逃げないで 戦わないで

みんな苦しいのです

祈りましょう

あとはすべての良きことが起こります

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