そもそも勘違いがあるのは、人は栄養が不足しやすいという固定概念です。

不食というのが成り立つのなら、食物から栄養を摂らないといけないという考え自体が正確でなくなってくるわけです。

栄養学のところでお話ししましたが、プラーナという光のエネルギーを体の中で栄養素に転換できる人たちは飲食する必要がありません。

でもそれが成立するにはある条件が必要で、精神性の高い人であること、極端な肉体労働をしないこと、それが実践しやすい環境にいること、などです。

ビルが乱立する所よりは自然豊かな所の方がプラーナは多いでしょうし、いくら精神性が高くっても灼熱の砂漠の真ん中にいて不食不飲なんかしたら干からびちゃいます。

で、一般的な人も本当は野菜や肉を体内で消化して栄養素を吸収しているのではなく、実際はそれらに含まれるプラーナを摂り込んでいるんですね。

プラーナを栄養素に変換するということは、肉体にとって栄養素というのはやはり必要なのだけれども、それを必ずしも食物から摂る必要はないということなのです。

ですから元来、人間は栄養が不足するということはありません。

 

すべて誤った固定概念です。

ただし、その固定概念の中でそれを信じて生きている人にとっては、その通りの現実を体験しますので栄養が不足すれば体を壊すでしょう。

コロンブスの船の乗組員がビタミン不足で脚気になったのは、食糧不足に対する恐怖心が船内に蔓延し始めたからに他なりません(また見てきたようにものを言う、笑)。

いつも言いますように、物を食べるという行為は天からの恵みを与えられている、いつも見守られているということを確認することであります。

ビタミンの錠剤を飲んだり、カ〇リーメイトを食べたりするのは全く異質な行為でしょう。

漢方

ということで世間で山と売られている健康食品、栄養補助食品の類のものは必要だと思っている人には必要でしょうし、効果もあることでしょう。

でもね、考えてもみてください。

もしこの世界を神様が作ったのなら、人間の体を神様がそんな不完全な状態に作るでしょうか?

どう考えたっておかしいでしょう。

さて、体調がすぐれない時にコレを飲んだらすごぶる快調になった、西洋医学の医者は見放したけれどもアレを飲んだら癌がすべて消えてしまった、そんな話はゴマンとあります。

私は決してそれらを否定するものではありません。

体のバランスが崩れた時にそういったものを服用するのはいいと思います。

ただね、バランスが元に戻った時には、それらは手放した方がいいだろうと思うのです。

西洋医学で出される薬

西洋医学で出される薬は急性期を除いては飲まない方が絶対にいいです。

では漢方薬だったら飲んでも大丈夫なのでしょうか?

答えは否です。

なぜなら漢方薬だって薬なので、処方を間違うと最悪の場合死にいたることすらあります。

なんだってそうなのですが、最も大切なことは診断であり、中医学の場合は問診、視診、触診、聴診によりその人の体質と現在どのようにバランスを崩しているのかを判断するわけです。

漢方薬は非常に緩除な効き方をするイメージがありますが、効く時にはスパッと切れ味鋭く効きます。

体質改善が目的の場合、通常効果が出るまでに最低でも2~3カ月かかることが多いので、そのような場合には長期間にわたり服用することが必要となるでしょう。

いずれにせよ、体調が戻ったら薬は手放すことです。

そうでなければ例え漢方薬であれ健康食品であれ中毒になってしまいます。

中毒になるというのは体がその成分を外から補うことを前提にしか働かなくなるということを意味します。

ちなみに漢方というのは中医学に端を発しますが日本独自の発達をしたものです。

中国というのは同じ東洋系ではあるものの、多民族国家であり基本的に大陸的な性格を持つので、それをそのまま日本人に適用しようとしても無理が生じるのです。

あらゆる体の不調は肉体の誤った使い方が原因です。

ですから一時的に薬に頼ったとしても体のバランスが整ったら薬をやめて、その不調を起こした原因を改めないといけません。

ほとんどの人はそうではなくて、その薬なり健康食品なりを飲みだしてから快調なので飲み続けてしまいます。

こんなことしていたら健康はいつまでたっても皆さんの元にはやってきません。

我々は元来、欠けるところのない完璧な存在なのです。

「人は生まれつき〇〇が不足しやすいので補わなければならない」・・・これは次元が低い人の発想です。

 

友人がある健康食品を飲みだしてからすごく体調がいいので、私も勧められて飲んでいる。

確かに快調になったけれど、最近ずっと下痢気味で、今度は何か下痢によく効くのはないかしら?

そりゃその健康食品のせいで下痢してるんだって!!

こんなことは日常茶飯事にあって、それでいて皆さんそのことに気づいていないのです。

例え健康食品であろうが栄養補助食品であろうが、それがあなたの体質にあっているかどうかはきちんと然るべき人に診断してもらうべきなんです。

また同じものでも会社によって製品によって全然違います。

癌に効くといわれるプロポリスやアガリスクがあなたにとっては毒でしかないということもあり得るのです。

ご注意ください。

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