虫歯や歯周病は肉体的な観点から見れば確かに細菌感染が原因です。

ですから細菌をやっつければ治るし、予防もできるわけです。

でもね、細菌やウイルスというのは人間が誕生する前から地球上に存在したのです。

本当にそれらは退治しなければならない悪者なのでしょうか?

どうやら問題は人間の方にありそうですね。

虫歯、歯周病、咬み合わせの問題

私が虫歯の本当の原因に気づいたのはあることがきっかけでした。

診療をしていると時々双子のお子さんが来られるわけです。

すると双子のうち一人は虫歯も全くなくすごくきれいな歯をしているのに、もう一人は虫歯だらけというケースに何回か出会ったのです。

親は虫歯が多い子の方により注意を払うようになります。

甘いものは食べさせない、歯磨きも親が仕上げ磨きまでしてあげている。

でも相変わらずその子には虫歯ができ続けるので、親も「先生、どうしてでしょう?」と相談されるわけです。

何組かそういう子供たちをみているうちに、どうも虫歯が多い子の方は心理的な緊張感が強いのではないかと思うようになりました。

そしてある時突然にひらめいたのです。それはつまりこういうことです。

虫歯

実は双子には本人たちが気付いていない二つの相反する感情が存在します。

それは、「こいつさえいなければ、わたしが親の愛情を独り占めできるのに」というのと「わたしさえいなければ、この子が親の愛情を独り占めできるのに」というものです。

そして生まれてくる前のお互いの魂同士の約束事として、どちらかが優性すなわち自分が生き残る側になり、もう片方が劣性つまり自分を消し去ろうとする側になります。

あくまでもその種類の想いを抱いて人生を歩いていくように生まれてきたということです。

そこで幼い魂が自分を消し去る精一杯の表現方法として自分の歯を溶かす、すなわち虫歯を作るわけです。

少し専門的な話をしますと、そのために唾液の緩衝能(食事をした後に口の中が急激に酸性になるのを中性に戻す能力のこと)を低下させるようになります。

自分を溶かすのであれば胃潰瘍でもよさそうなのになぜ虫歯なのかと言いますと、虫歯が一番親に気づいてもらいやすいからです。

つまり劣性の方の子供も心の底では「わたし本当はこんなに寂しいんだよ」と訴えているのです。要するに虫歯はその人が心の底に抱えている寂しさを象徴します。

歯周病

歯周病はまず歯ぐきの炎症で始まり、そして徐々に歯を支えている顎の骨を溶かしていきます。これは胃潰瘍に似ていますね。

つまりストレスなのです。

本当はやりたくないことを無理に頑張ってやっているということです。

なぜ頑張るのか?

人が頑張る理由はたったひとつで、親に認めてもらって褒めてもらいたい、そして愛情を勝ち取りたいという想いです。

ただ歯周病の場合、それとともに怒りを自分の中に抑え込んでいることが多いようです

そしてその怒りは、小さい時に親に十分に愛してもらえなかったという寂しさとともにあります。

最近、歯周病と糖尿病や心臓病との関係が明らかにされていますが、これは至極当然の話で糖尿病も心臓病も本当の原因は頑張りすぎなのです。

顎関節症

顎関節症は顎が開きにくくなったり、関節の音が鳴ったりする病気ですが、関節というのは血液の濾過をする役割があります。

血液の何を濾過するかというと、感情のうち毒の部分であり、それは恨みであったり「なぜわたしがこんなに我慢しなければならないのか」といった想いです。

顎の関節の発育上最も大切なのは授乳期なのですが、この時期に母乳を十分与えられない状況であると、その寂しさや我慢した感覚が将来問題を起こします。

咬み合わせとからだの不調の関係も最近明らかにされつつあります。
咬み合わせというのは“火(か)”“水(み)”合わせであり、自分の中での陰陽のバランスがとれていないということです。

また表層意識での自分と深い部分での真我がバラバラである、つまりその人が宇宙と調和していないという意味なのですね。

ですから咬み合わせが不調だとからだに様々なトラブルを起こすのは当然の話です。

▲ココロとカラダのTOPへ