まず認識しておくべき重要なことは、アンチ〇〇というのをやっている限りあなたは〇〇に捉われ続ける、ということです。
抗加齢ということは加齢することに抗うということです。
これはこの世界の非常に基本的な原則なのですが、あなたがあるものから逃げようとするとそれは永久にあなたを追い続ける、そしてあるものに抵抗すると相手は益々強大になる、というものです。
ですからアンチエイジングというのをやっている以上は、年をとることに対する抵抗感や恐怖心があるわけですから、それはあなたをどこまでも追いかけてきて結局あなたは加齢していくということです。
テレビや講演でわけ知り顔で喋っている人たちは何を考えてるんでしょうね。
肉体的には年齢に応じた生理的状態でいること
正しくは「肉体的には年齢に応じた生理的状態でいること」、ではないでしょうか。
そして精神的にいつまでも若々しくあるためには、これはもう心のあり方です。
それについては他の項でも間接的な答えを書いているので本項では省略します。
ここでは肉体面に限ってお話をしますが、その際にやはりアンチエイジングという言葉を使った方が現在のところわかりやすいと思うので、あまり正しくはないんだけれど甘んじて使いましょう。。
既成概念を捨てる
まず年をとると皺が増えるとか足腰が弱るとかいう既成概念を捨ててください。
加齢すると確かに若い時とは体の状態が変わっていきますが、それはあくまでも年齢に応じた変化であって、衰えていっているわけではないのです。
このことをまず確認しておいて欲しいと思います。
もし近くの物が見えづらくなったのなら、あなたは今近視眼的なものの見方ではなく、より大局的なものの見方をするように体が変化してきたということです。
これは詭弁ではありません、本当にそうなのです。
新聞や本が読みにくい?もうそんな他人が書いた情報など必要ないということですよ。
ほとんどの人がうまくいけば平均年齢のおよそ80歳を過ぎた位で病気か老衰かで死ぬだろうと考えていることでしょう。
でも僕は違います。
馬鹿にされるかもしれませんが、今回の生では最低でも150年、長ければ200才まで生きるつもりなのですが、それはそうしないと今回のミッションが完了しないと思うからであります。
そして僕は平均寿命などというものは全く頭の中にありません。
何となくその年齢で死ぬ老人を見ているから、自分もそうなると思って確かにその通りになる。
それを見ている子供や孫たちもやはり同じような道をたどる。
これが連綿と続いているだけであります。
人は本来そんな短い寿命ではありはしないのです。
でも仮に僕が明日何らかの理由で死ぬとするならば、それはそれでかまいません。
本当に死ぬかどうかは、実際に死んでから僕の核心部分が今回の生に満足したかどうかで決まるので、今、表在意識の僕がどうのこうの言えないのですが、一応今生では三次元の形をとりながらこの世界の真実の姿を垣間見ることができたし、数々のメッセージを通じて多少なりとも誰かの役に立ったであろうと思うからです。
そして僕が生まれてきた本当の理由、それに関しては十分に体験したし現在も体験中なんですね。
生命が永遠であることを理解している人間にとっては、肉体的な死というのは新たなる旅立ちであり祝福されるべきもの以外の何物でもありません。
年齢相応の状態でいるにはどうしたらいい?
では肉体的なアンチエイジング、というか年齢相応の状態でいるにはどうしたらいいのでしょうか?
そもそも生理的状態から逸脱する原因は何でしょうか?
これは「病気にならない方法」でも述べていますように、間違った肉体の使い方にあります。
体にとって望ましくないものを摂取しているのなら、それらを止めるべきでしょう。
過度に体を動かすスポーツではなく、適度な運動も必要です。
また非常に大切なのに、ないがしろにされていることに呼吸法があります。
現代人は口呼吸をする人がすごく多くて、それが直接間接に体に害をなしている(免疫力は極端に落ちる)にもかかわらず、そのことが認識されていません。
ヨガなどの健康法で呼吸法を無視したものなど存在しないのです。
正しい鼻呼吸かつ腹式呼吸が見直されることが今本当に必要だと思います。
さあ、いよいよ核心です。
そして最も本質的なもの、それは感情のとらわれに他なりません。
体の各器官は霊的次元では感情の濾過装置として働きます。
人は本来あらゆる感情を味わうために生まれてきました。
でも我々は子供の時から怒ってはいけない、泣くのはみっともない、笑うのははしたない、などと感情を表すのを禁じられてきました。
その結果、抑圧してきた感情に対応する器官の濾過機能がマヒしてしまって体のバランスを崩す、というのが肉体が生理的状態でない最大の理由です。
究極のアンチエイジングのために必要なもの、それはまず今まで抑圧してきた感情のヘドロをきれいにクリーニングしてあげること、そしてそれからはあらゆる感情をそのまま味わい表現すること、これに尽きます。
溜まった感情のクリーニング
溜まった感情のクリーニングには、そういったセミナーを受けられるのが最も手っ取り早いと思うのですが、ここでは自分で出来る方法をお教えします。
まずは静かに横になれるような場所を確保してください。
そしてこれから自分の内面深く入っていきますので、決して不安にならないように自分が最も信頼する人、神様でも仏様でも死んだお祖母ちゃんでもなんでもかまいませんから、その人に「今から自分を深く見つめていくので守って下さい」、とお願いしてください。
これは非常に大事なことで、お願いした瞬間、あなたは宇宙と明確につながり以降のステップがよりスムーズに進みます。
では始めてみましょう。
・今のあなたの状態を見つめてください。
人間関係、仕事は順調ですか?
どのような悩みがありますか?
ただ見つめるだけで結構です。
・一年前のあなたはどうだったでしょうか?
3年前、5年前は?
・子供が生まれた時、どうでしたか?
嬉しかったですか?
ご主人が側にいなくて不安でしたか?
・結婚する時、ご両親は喜んでくれました?
それとも寂しそうでしたか?
・社会人一年生の時、張り切りましたよね。
会社でみんなに認められましたか?
・大学受験の時、お父さんがそっと渡してくれたお守り、今でも大切にしていますか?
・高校の時の文化祭、好きな人と一緒に劇をするのでドキドキしましたよね。
あんな甘酸っぱい思いはあの時だけだったかもしれません。
・中学に入っていきなり勉強が難しくなり、ついていけなくて、おまけに友達もできなくて本当に寂しかった。
誰もそんなあなたの気持をわかってあげられませんでした。
・小学校の入学式、桜の花の下で大きなランドセルを背負ったあなたは、お父さん、お母さんにはさまれて少し照れくさそうに写真に写っています。
・やっとつかまり立ちができたあなたを見に、お父さんが仕事を放り出して駆けつけてきました。
お父さんは嬉しくって、せっかく歩き出したあなたを抱きかかえてしまい、お母さんに叱られていますetc….
このようにあなたの人生で起こった様々な出来事、その時の感情をもう一度再体験するのです。
細かく細かくみていくと、案外人生の節目の出来事より、何てことのない小さな出来事の方が心の奥底でひっかっかっていたりするものです。
あの時、お母さんはわたしより妹の方をかばった、とか、お父さん出張の帰りにわたしにだけお土産をくれなかった、などです。
その時の感情をもう一度味わってください。
あ、でも今度はその感情から逃げてはダメですよ。
そんな気持ちを抱いちゃダメなんだ、子供は親のことをそういうふうに思っちゃダメなんだ、などと考える必要はありません。
だから、その時の何とも言えない寂しい気持ち、自分だけ置いて行かれたような気持と、そこにとどまって下さい。
そして十分味わったら次のシーンへと移動しましょう。
この時に相手の気持ちを考える必要はありませんが、もしそれが自然とやってくるようなら一緒にそれも味わってください。あなたには必要なことしか起こりません。
このように皆さんは生まれてからの色んな感情を十分体験することなく、その切れ端を人生のあちこちに置いてきてしまっているのです。
だからもう一度それを拾ってあげましょう。
あなたが本当に癒される方法はそれしかありません。
そして理想的には、その時の怒りや悲しみを思いっきり表現する方が望ましいです。
もし誰にも見られないし聞かれない場所があるなら、是非そこで思いっきり叫んで怒って泣きじゃくればいいのです。
あなたが男性であっても同じことですよ。
でも、それができなくても感情の再体験だけで十分効果がありますのでご安心ください。
すべての再体験が終わったら、一緒に見守ってくれた存在にお礼を言ってくださいね。
著書の方では「感情は自分が味わうためのものであって、これを相手にぶつけると当然新たな問題を引き起こします」と書いてあります。
「相手はあなたにその感情を味わえるように協力してくれているのであって、文句を言うのは筋違いである」としています。
確かにその通りなのですが、唯一感情をぶつけてもよい相手がいるのです。
それがね、実は家族なんですよ。
小さな兄弟を見ていると、エゴのぶつかり合いですぐにケンカするけれども、知らない間に仲直りしてますよね。
本来家族というのはそういうものなんです。
さあ、体から感情のヘドロが全部クリーニングされました。
そして今あなたは人はあらゆる感情を楽しむために生まれてきたということを知りました。
もう、大丈夫ですよね。
ある女性歯科医がアンチエイジングのために顔の表情筋のストレッチを推奨されています。
ある意味、当っているんですが、やっていることは要するに作り笑いをしてください、といことです。
そうではなくて、腹が立ったら怒る、悲しければ男だろうが大人だろうが思いっきり泣く、面白ければ腹を抱えて笑う、そうしておけばあなたは永遠に年齢相応の健康な生理的状態にあること請け負います。