ぎっくり腰

整体の前後で噛み合わせがどのように変わるかを視覚化してみようということで、FEI本部の高橋代表が当院におみえになって、うちのスタッフを施術しレントゲンとシリコンバイトをとってみることにしました。今から考えれば印象して模型作って3次元計測装置で計れば良かったんですが、まさかここまで変わるなんて思わなかったもので・・・・。

と、その2日前にスタッフの1人(30代)がよりによってというか、ナイスタイミングというかぎっくり腰になって動けなくなりました。翌日(実験の前日)は仕事休んで一日家で寝ていました。当日も姉に車でうちまで送ってもらって階段にすがるように診療室に入ってくるような状態です。

で、高橋先生は一見して「彼女はほとんど歪んでないように見えるので、これだけだとあまり面白くない症例なんだけど、実は・・・・・」
実は彼女の脇腹にはかつての手術痕があり、それを施術すると本来っていた身体の歪が表面に出まくって、、、彼女は一般的に可愛いと思われる容貌ですが、ものすごい不細工になったんです。手術の縫合痕すなわち皮膚の引きつりは内部の筋膜・筋肉・肋骨・内臓の歪みとなりますから、通常の施術の前にまずはそれを除去しないといけないわけです。これだけでも一般的な整体とFEIが違うことがわかります。

一応、主訴はぎっくり腰ですが、高橋先生はそんなことお構いなく施術を進めていきます。どこにどんな症状があろうがやることは同じだから。で、整った瞬間、彼女は痛み無く身体を自由に動かせることに驚いておりました。さっきまでのあれは何だったの?みたいな。
ぎっくり腰の原因と思われることもいくつか指摘してもらいました

さあ、これからが本番。噛み合わせを歯槽骨の歪みをとることにより整えていきます。その前に全身が整っていることが大前提。その結果、シリコンバイトでの計測では顎の幅径が小さくなりました。そして僕がここをもう少し強く当てて、ここは当たらないようにしてくださいとの指示通りに動かしてもらいます。僕の方こそ、今までの噛み合わせ治療は何だったの? です。

噛み合わせと全身の関係性というけれど、それはあくまでも歯科医の視点であり、全身医という目から見ればすべてが全体の一部です。そう考えると一般医療のあり方も歯科医療のあり方も現状では話になりませんね。ことさらのように噛み合せの重要性を強調する人たちにも違和感を覚えるようになってきました。

また、被せ物一つ入れるにしても、身体の歪んでいない人なんていませんから、そのままの状態でつけてしまうとどうなるでしょうか?その歪みが固定したものなら問題ないのですが、日によって歪みが変わるとなると、歯科医院でつけた時は身体に調和していても、翌日には被せ物自体が顎や頭蓋骨を歪めてしまう原因になりかねません。少なくとも噛み合わせに関係するような治療の際は身体を整えてから・・・・・というのはほとんどの歯科医院では実際問題難しいでしょうから、やはり虫歯の治療などしないように予防しましょう、となるんですな。

2014.6.24

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