生命の根幹

生命の根幹、それは呼吸に他なりません。

この宇宙に始まりがあるとするなら、それは呼吸の開始とともにあったのです。

地球上の生命にとどまらず、宇宙のあらゆる生命体で呼吸をしないものは存在しません。

ここでいう呼吸というのは酸素を吸って二酸化炭素を出す、ことに限りませんよ。

エネルギーの局在(偏在)と安静位へ戻ることをして呼吸と言っております。

 

普段口やかましく言っている、口呼吸の弊害と鼻呼吸の確立。

男性の場合は、ほとんどが口呼吸をしていると言ってもいいでしょう。

喫煙は当然のことながら口呼吸になります。

飲酒をすると鼻腔粘膜が拡張するので、口呼吸に成らざるを得ません。

スポーツをしている人はたいてい口呼吸です。

酸素を多量に必要とするため、鼻呼吸では間に合わないからです。

それと日本の場合、特に団体競技においては声を出せと強く言われますから、口呼吸になるわね、そりゃ。

僕は高校時代、吹奏楽部でしたが、これもよろしくないんですな。

アルトサックスを吹いていましたが、今思うと、これが呼吸にも歯並びにも悪影響を与えました。

 

口呼吸になる最大の原因が早すぎる離乳であることは今まで散々書いてきました。

できれば一歳半から二歳くらいまでは授乳してあげて欲しいものです。

そしてその後は、外国では当然のおしゃぶりを与えてください。

三歳から四歳くらいまでは必要のようです。

でも、そんなことしてたら周囲の人からボロクソに言われるでしょう。

「いったいいつまでそんなもの与えてるの?」って。

それはそっちが間違ってるんだけど。

もし現状の乳幼児保健指導が正しのであれば、今の子どものアトピーやアレルギーの多さは一体全体どういうわけなんだ?

 

そうすると一時的に開咬(上下の前歯が噛み合わない)にはなりますが、永久歯が生える頃にはきちんとした噛み合わせになります。

むしろ鼻呼吸をその時期に確立させないことの弊害の方が計りしれないのですね。

指しゃぶりは少し話が違って、指は中に骨があって硬いですから、おしゃぶりとは全然別のものと考えてください。

 

で、ここからが本日のメインテーマであり、他に誰も言っていないことだと思うのですが、早期の離乳食と同じくらい悪いのが、実は”ストローで水やお茶を飲ませることなんです。

なぜそれがいけないのか?

考えてみてください。

昨日まで乳首を吸っていたわけです。

お乳を飲む時、赤ちゃんは舌で乳首を上顎に思いっきり押しつけて、上下の唇を乳房に当て、舌を前後にしごくようにして飲みます。

その位しないとお乳吸えないのね。

さあ、そんな赤ちゃんに今日からストローを与えました。

乳首を吸うような感じで上顎にストローを舌で押しつけたとしたらどうでしょう?

ストローはひしゃげてしまって、水が吸えませんよね。

ここで赤ちゃんは困ってしまうのです。

そこで、上下の唇は乳房に当てる時のように半開きのまま、舌を唇の隙間を埋めるようにして吸うようになります。

ここに至って、舌を上下の歯の間に挟んだり、あるいは本来上顎に接していないといけない舌先が低位(下顎の方に下がってしまう)をとるようになります。

この時の刷り込みというのは強烈で、その後改善しようとしても一苦労どころじゃない苦労を要します。

 

確かにこの時期、赤ちゃんは一杯食べこぼしますが、少なくとも水だけは普通にコップで与えるか、哺乳瓶で与えるかして欲しいのです。

哺乳瓶を使う場合は、吸い口を少々大きめに穴をあけるのもありかと思います。

 

お母さんは世界一の名医

これに関しては、西原克成先生の本を大いに参考にしております。

先生は様々な素晴らしい本を出版されていますが、少々難解な話が多いのがアレなんですけど、この本は非常に読みやすくってためになります。

お母さんだけじゃなくって、健康に関心のあるすべての人に呼んでもらいたい本です。

「お母さんは世界一の名医」

でも、これって本当なんだよなぁ。

 

 

本日、大阪は中の島で一日インプラントの大きなセミナーを受講してきます。

インプラントについては最近、色々と思うところがあり、それについてはまた近々書きたいと思います。

2012.9.2

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