柳蔭
このタイトルでピンと来た人はよほどの落語好きです。
上方落語では「青菜」という演目ですが、その中で植木屋さんが庭木の手入れをしている家の旦那さんにご馳走になる”やなぎかげ”
昔、職人さんが暑い夏の昼下がりに少し火照った体を休めるために、井戸水で冷やした焼酎と味醂を合わせたものです。
関西では”柳蔭”、関東では”直し”と言います。
奈良の三条通りにある酒屋の”のより”さんにあるちょっとバーで、料理用においてあった八重桜という味醂と焼酎をグラスに半分ずつ混ぜロックで飲む。
実は僕は柳蔭を飲むのは初めてで、前からやってみたかったのですが機会がなかった。
単に焼酎とみりんを混ぜるだけなのですが、やらなかったんですな。
心のどこかで、いうてもそんなに美味いもんとちゃうやろ、と思っていたんでしょう。
ところが飲んでみると結構いける、ていうか美味い。
もちろん何杯もおかわりするようなものではありませんが、思わずもう一杯!でした。
「その焼酎とこの味醂買いますぅ」
その時使った味醂は大して高いものではないですが、ネットで調べてみるとうちで使っている三年熟成のみりん”福来寿”を作っている白扇酒造が商品として柳蔭を出してるじゃあ~りませんか。
やりまんなぁ、白扇酒造。
本物を伝えていかなければならないという思いで仕事をしている人たちもいるのです。
みりん風味に本みりん、純米みりんなどと、種類豊富なように見えてどれも本物から程遠い商品を大量生産している恥知らずな大会社はどうなんだろう。
わたくし思うにね、食料品を工場で作ってるってこと自体がすごくおかしいことだと感じなくなってきている麻痺感は恐ろしいものがあるよ。
そういうものはもう買わないようにしませんか?
そのような会社が全部つぶれて、従業員たちは一次産業に就いたり、実際に食品を地元の人が食べるだけの分を作る商売をしていけばいい。
写真はこないだ子供たちが為ちゃんキャンプで行った能登の海水をタンクに汲んで来て、フウさんが煮詰めて作った塩。
人は精神性・霊性が高くなれば食べなくても生きていけますが、食べるのであれば食べるという行為が非常に神聖なものであると認識して頂きたいと思うのであります。
工業的に作られた食品をこれまた工業的に作られたレンジでチンしてただ並べる。
どこに食べてもらう人への愛がありますか?
どこに作った人への感謝がありますか?
金出したら買えるんでしょ、ってノリよね。
ましてや食事にありつけることの、もっと深い感謝、生きているんだけど、生かされているとも言えることへの思いはどこへやら。
うわべの快楽に身を置くために食を犠牲にするというのは、生きることの意味をわかっていない本末転倒甚だしい行為であります。
みんな手段と目的を勘違いするんだよなぁ。
僕は現在、崎谷博征先生のナチュラルパレオダイエットの会員であります。
医療にまつわる裏の話を暴露というのは、あまり好きなスタンスではないのですが、この先生の言ってることとやってることはスゴイと感服します。
最近メールで届いた”癌ができる本当の原因”というのは目から鱗でした。
興味のある人はfacebookとかで調べたらでてきますよ。
明日は特別な日。
2013.8.7