歯の値段

フェイスブックからの転載ですが、面倒くさいので何月何日掲載分ていうのは省略。

うちのHPをもうちょっときちんとした歯医者らしくしようかな、とも思ったけど、これでもHP見て来ましたという人や紹介の患者さんが増えてきてるので、ま、いっか、と思ったりなんかして。

何度も申しますが、うち、普通の歯医者です。

でも、頭の中は普通じゃありません(笑)

 

 先日放送されたNHKの「プロフェッショナル~運命を変えた8 つの言葉」を見た方も多いと思います。最後に登場した義肢装具士の林伸太郎さんの本編を以前に見たときに思ったことがあります。「これ、いくらチャージするんやろ?」 僕の感覚ではあれだけのものであれば最低でも指1本15万円、普通に考えたら30万円、高くて50万円まではあり。
 最近僕が患者さんに言うことがあります。「あなたね、仮に事故で手の指2本切断したとしましょう。それを見た目も機能も十分に回復したとして、それに健康保険が利きました。全部で8千円です、って言われて、あなたその人工の指を大丈夫だと思いますか?品質を信用できる?できるわけないよね。でもね、保健の歯の値段てそうなのよ」
 僕は現行の健康保険制度が歯の価値を下げていると思いますし、だから口の健康を大切にしない人、口だけではなく健康そのものに対する認識が低い人が多いのだと思います。それに甘んじている歯医者も残念ながら同罪でしょうね。戦後の虫歯の洪水時代に、この保険制度で皆が救われたのでしょうか?長い目で見たら歯の治療のせいで身体ぐちゃぐちゃになってる人は多いと思います。歯科医の技術の問題じゃありません。原因をないがしろにして治療を繰り返すからダメなんです。保険点数を上げろって話じゃなくってね・・
 Dr.Priceのことを引用するまでもなく、虫歯や歯周病が戦後増えたのは砂糖と小麦以外に考えられないわけでして、決して歯磨き指導が大切なんじゃないんだよなぁ。するけどね、一応。

2014.5.27

前の投稿

大シャングリラ計画

大シャングリラ計画
インドの水と咀嚼の話
次の投稿

インドの水と咀嚼の話