インドにて
私は4年前の9月にインドのチェンナイからバスで数時間行ったところにあるワンネスユニバーシティで21日間の覚醒のコースに参加していました。
完全に診療所を約一カ月も休診にするなんてことは、今では恐ろしくってとてもできません。
でもなぜだかその時はできたのです。
コースが始まってちょうど一週間経った日の休憩時間に宿舎の屋上から空を見ていたら詩が浮かんできました。
昨日も詩を載せましたので、今日はその時の詩を久しぶりに引っぱりだしてみましょう。
詩のタイトルはなぜだか “ICE CREAM”
あの雲はどうしてあんなに恐ろしげに見えるのだろう
それはわたしがそう見ているから
あの雲は大海原に浮かぶ滝に見える
それはわたしがそう見ているから
街でゴミをあさるカラスはみにくくて嫌い
山で夕方に鳴くカラスは哀愁を誘う
どちらも同じカラスなのに
あのツバメはどこまで空高く飛べるんだろう
何の恐れも不安もなく ただ満喫している
もしわたしが今 完全なる自由を与えられたら
あんなふうに飛べるだろうか
心がくもっていると光は届かない
心のくもりがとれたところから 光が差し込む
そして心が完全に晴れわたれば
あなたは光で包まれるだろう
Clouds floating here look very fearful
because I see them through my mind
Clouds floating there look like waterfalls in the ocean
because I see them through my memory
Crows seeking abandoned meals make me feel bad
Crows crowing at sunset make me feel melancholic
How high can those swallows fly?
No fear, no doubt, no anxiety
Enjoying life entirely
Given perfect freedom, I wonder
can I fly as they do?
With clouds in your heart,
hard for light to come
As clouds part, light shines through
When all the clouds blown away,
devine light will embrace you
この前日の講義で私たちの目の前に起こる現象は結局すべて自分の心の反映であると教わりました。
もし、あのツバメのように背中に翼をもらって自由に飛べるようになったとして、僕はその時あそこまで飛べるだろうか?と思いました。
枝から枝へ、頑張っても木から木へ飛ぶくらいのことはできるだろうけれど、空を飛ぶというのは怖くてできない。
そこには、この世界への完全なる信頼と委ねがなければ無理じゃないか、少なくともその時の僕にはそれはなかったのです。
2010.7.26