インド紀行 その13~悟りを求める人~

僕、以前に一度だけミナミのラウンジで松平健さんを見たことがあります。

京都でお会いした海老蔵さんもそうなのですが、テレビで見るより実物は小さい感じがします。

そういえばジョン・ウェインも実際はすごく背の低い人だったそうですね。

ハリウッドのチャイニーズ・シアター前にある足型を見るとおよそ23~24cmくらいです。

それにしても松健さんの心痛やいかばかりと考えると、つらいですね。

 

数年前、歯学部の同級生が自殺しました。

彼が自分の診療所を開業して一週間目のことです。

奥さんも子供もいます。

確かに学生時代から少し難しいところのあるやつではあったけど、同級生として何の役にも立たなかったことがすごく無力に感じられ、悔しかったことを覚えています。

 

コース開始13日目

5時50分起床。

晴れ。

久しぶりに屋上から日の出を見る。

 

朝のセッションはまずはプラーナクリア瞑想からスタート。

プラーナとは霊的エネルギーのこと。

それで体を満たすようにする。

これやると体が少しヒンヤリしてくるみたい。

次のセッションの開始前に通訳の上川さんが前に書いた詩の英訳をチェックして持ってきてくれた。

 

高い意識状態とはどういう状態でしょう?

そうなりたいですか?

 

悟りを求めたあるお弟子さんの話。

弟子「バガヴァン、私はいつになったら悟れるのでしょう?どうやったら悟ることができのでしょう?」

バガヴァン「いったい、悟りを求めているのはどのあなたなのか?」

 

~以前、バガヴァンがやっていた学校の学園祭で子供たちが演じた劇で「木こりの話」~

ある木こりが小さな村に住んでいました。

朝早くに木を切りに行き、お昼を食べ昼寝をし、また少し木を切り、夕方になると木を集めて小屋に帰るという毎日でした。

木こりはそんな生活にとても満足していました。

ある日、昼寝をしていると誰かが足に引っかかって倒れました。

ビックリして目を覚ますと一人の男が立っていました。

男は木こりに尋ねました。

「あなたは誰ですか?」

「わたしは木こりです。毎日ここで木を切って、それを集めて持って帰って売るのです」

男は木こりが斧を使っているのを見て自分の電動ノコギリを出し、10分ほどで木を一本切ってしまいました。

「さあ、いかがですか?」

「なにが?」

「なにがって、私は10分で1本の木を切り倒せます」

「それがどうしました?」

「そうしたらもっとお金が儲かります」

「それで?」

「大きな家に住めて、美人の妻をもらい、子供もでき、召使も雇え、美味しいものを食べれて、いい服を着ることができます」

「それで?」

・・・・このような問答を延々と繰り返していった結果

「そうすることで私は安心して眠れます」

そう聞いて木こりは次のように言いました。

「あなたが来るまで私はそうしていましたよ」

 

解放とは渇望から逃れること。

渇望は無くすことはできないが、手放すことはできます。

すべては変化していくものなのに、その変化するある特定のものを完全に知ることが出来るでしょうか?

答えは、否です。

知ろうとするのをやめた瞬間、解放されるのです。

皆さんは、悟りとは、あるいは高い意識状態とはどんなものか、本を読んだりして知識として知ろうとします。

アイスクリームをいくら知識で知ったとて、食べることにはかないません。

あなたは疑問の中に存在します。

あなたは渇望の中に存在します。

疑問がなければ、渇望がなければ、あなたはなくなります。

宇宙があなたを今のあなたに作ったのです。

それをコントロールすることはできません。

あなたはただ今のままで、すべてをありのままに体験することです。

 

仏陀が悟った後、子供たちと食事をしていました。

「仏陀、今日は今までのあなたとは違って見えます。どうしたのですか?」

「私に起こったことを口で説明するのは難しいが、やってみよう」

「私がやるようにやってごらん」

仏陀はオレンジを剥いて食べ始めます。

「ただし、ただ食べることに集中するんだよ」

「不思議です。今まで食べたオレンジと違う気がします」

「これが私に起こったことなんだ」

 

悟っても何も新しいものがやってくるわけではない。

悟ると今までのものが新鮮に感じられるのである。

 

午後のセッション

あなたというものはありません。

あるのはそこに流れる無数の人格(personality)です。

では誰が悟るというのでしょう?

自分があると錯覚しているだけです。

これがマインドの罠です。

 

今はコスミックビーイングとなって僕たちと毎晩一緒に瞑想しているアメリカ人の3年前のインタビュー映像を見る。

これだけよくしゃべっていた人があんな廃人みたいに・・・・。

コスミックビーイング恐るべし。

その中で彼が言っていたことは、「そこには何もない。すべてはアンマ・バガヴァンである。自分ではコントロールできない。あらゆることは自動的に起こっている。我々はただそれを楽しむだけ。 理解できないものをなぜ理解しようとするのか?そこに大変な労力の無駄がある」

 

クリシュナラジーに英語の詩を渡す。

コスミックビーイングとの瞑想の後、グループ瞑想。

何枚もの羽根がある扇風機を思い浮かべてみる。

それらが回りだすと、まるで一つの円盤があるように見える。

羽根を人格に、円盤を自己に置き換えてみたら、まさに錯覚であることが理解できる。

あなたが助けを求めようが求めまいがプレゼンスは常にあなたを助けています。

 

明日も7時半より。

ついにあと1週間だ!

2010.11.17

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