尊敬する人
奈良は台風の影響でえらい風雨です。
昨夜はM先生のお蔭ですっと寝入れたのですが、朝4時くらいに風の音で目が覚めて、それからしばらく寝付けませんでした。
その時に誰かがトイレに行くのがわかりましたが、今朝聞くところによるとフウさんだったそうです。
フウさん、トイレに行くのに嫁さんを起こして「お母さん、誰かいてる」と言い、ついていってもらったそうです。
それからは中々寝れなかったらしいのですが、僕も実は目が覚めた時に近くで何かが光るのを見ましたので、「ああ、何かおるな」とは思っていたのです。
最近一日一食にしていると書きましたが、正確に言うと朝は果物を少々(梨2切れとか巨峰3粒とか)、昼はピーナッツ10粒、夜はビールその他食事という感じです。
その他にサプリメントとして糖質栄養素というのを摂っています。
本来こういうものは必要がないと思っている僕ですが、シャスタクラブの秀さんに勧められ、シャスタと僕との関係性を考えた場合に、秀さんが僕に不必要な情報を持ってくるはずがないという思いで摂っています。
こういう食生活だと、昨日何を食べたかが明確ですので、朝の便がおかしければ何が問題であったか推量することができます。
ここ4,5日は何も思い当たるようなおかしな物を食べていないのに、ウンコが少し変でした。
それが昨日M先生に言われた通りアミノ酸を6粒飲んだだけで、今朝は非常にマトモだったのです。
う~ん、スゴイぜ!M先生。
ちなみにM先生は30年来一日一食だそうです。
で、尊敬する人です。
こう聞かれて自分の両親と答える人を見たら羨ましく感じます。
僕には尊敬する人はいません。
ただちょっとニュアンスは異なるのですが、ある面において尊敬するよなぁ、という人はいます。
僕がまだ大阪の東成区という生まれ育った場所で開業していた頃。
うちの前には天婦羅屋さんがありました。
じゃがいも、玉ねぎ、ごぼう、キス、紅生姜、等々いわゆる庶民的な天婦羅です。
当時一個数十円。
僕が生まれた時には先代がやっておられたと思うのですが、後を継いだ息子さんがすごい。
親父さんに厳しく仕込まれたのかもしれませんが、夜6時か6時半くらいに店の営業は終わるものの、その後1時間以上にもわたって店の掃除を毎日なさるのです。
調理場から、商品を陳列しているケースから、換気扇から、床に至るまで隅々を洗剤を使って真剣に掃除されるのです。
今でも思い出すと、ご主人がデッキブラシで床をシャカシャカとこすっている音が耳に鮮明に蘇ります。
ですから店の前を通っても嫌な油のにおいなど一切しませんし、ずっと油ものを扱っている店とはとても思えないくらいピカピカで清潔です。
僕はこの人は尊敬しますねぇ。
大したもんだ。
ということで僕は普段毎朝ビルの階段や踊り場の掃き掃除と拭き掃除、それとビルの前の道の清掃をやっていますが、それに加えて最近では診療室の中も掃除しています。
それは院長の仕事なのか?とかどうでもいいんです。
そんなこと考えるのも面倒くさい。
そういう時にふとあの天婦羅屋さんのことを思い出します。
うちは昔6人家族でしたから、食卓にコロッケが12個とか、天婦羅が山盛り皿に盛ってあるなんてことはしょっちゅうでした。
話はもう一度フウさんに戻ります。
先日、彼女たちがかつて通っていたナーセリースクールの同窓会がありました。
藍は今いませんので、フウさんと慧と嫁さんが学園前にあるナーセリーまで行ったのですが、そこで以前担任だった先生が次のようなことを嫁に教えてくれました。
フウさん、まだ年少か年中の時に先生にヘレンケラーの伝記本を読んでくれ、とせがんだのだそうです。
それも3日間連続で。
そして必ず最後の方の、水に触れて初めて言葉を覚えようという意思を見せたところで(僕、本の内容よく知らないので間違ってたらゴメンナサイ)、フウさん涙流して泣くんだそうです。
あのフウ太郎がです。
・・・・なんだか、もう一度あの天婦羅食べたくなってきちゃったなぁ。
2011.9.2