Having Fun ~食べる愉しみ~
相変わらず一日一食を続けているわけですが、このまま夜も少しずつ減らしていけば不食に移行するのもそんなに難しいことじゃないあなぁ、と思う今日この頃。
土曜日は親友の誘いでまずミナミの行きつけのバーで待ち合わせしていたところに、すでにエエ感じで酔っ払っている先輩の先生から電話。
近くにいらっしゃるので合流しようという話。
あちらは土曜日休診ですから早い時間から飲んでおられるわけです。
こちらは7時半待ち合わせで、まだギネスビール一杯目。
こういう感じで最後は意識不明のまま6軒目のキッチンニコまで超特急ひかり号だったのです。
で、いつもはその親友と約束するとその日のうちに土曜日の店を決めて予約をしておきます。
ところが今回は店を決めずに行こうということでした。
こういう場合、何が喰いたい、あれが喰いたいというのがあって店を考えるのですが、僕は今は特別食べたいものというのが思い当たらないのです。
特別グルメだったとは思いませんが、今までに色んな美味しいものを食べてきました。
時には感動的だったことさえありますし、料理ではないですがモンテベローという50年物のラム酒を飲んだ時なんか実際に涙を流したこともあります。
鰆(さわら)という魚がありますが、これは非常にあしが早いので関西では西京漬けでしか食べることがありません。
地元の岡山で新鮮な鰆の刺身や寿司を食べてみたい、というのはずっと思っていましたが、今やそれすらどうでもよくなりました。
とある木曜の休診日、午後3時頃に三条通りを歩いていると(当然朝、昼食ってません)王将の前を通りかかりました。
店の前に本日のランチとして冷麺とチャーハンのセットが640円。
どちらもハーフサイズではないので、こりゃお得です。
僕は一瞬迷いながらも店の前を通り過ぎ、イメージプレイをしました。
店に入りまずは生ビールと餃子一人前を頼み、それからランチセットを食べる。
冷麺もチャーハンもひと口目は非常に美味しい。
「ああ、アレ食べたい!」と思って入ったわけですから、そりゃ満足気に食べ始めます。
でも、その喜びが最後のひと口まで続くかというと、そんなことはなくってせいぜい1/3位食ったところで、あとは惰性で食べるに決まっています。
ということは、どちらの皿もそれだけの量、つまり一人前も必要なかったということです。
イメージプレイで食べていると、それでお腹が膨れるわけじゃないけれど、心が満足した所で「もういいや」と相なります。
だから王将を50mくらい行き過ぎた時点で僕はもう満腹でした。
本来は食べるという行為は、宇宙(神)からの恵みが常にともにあるのだということを確信するためのものですが、もうちょっとくだいて言うと、食とは単なるアミューズメントというか嗜好というか、心と体を満たすものであります。
5次元においては決して栄養摂取のためではありません。
であるならば、満足すればそれで食べるのは終わるわけです。
だから最近は本当に食事の量が必要でなくなりました。
かなり早い時点で満足しちゃうのです。
そう考えると以前はアホみたいに食ってたよなあ。
満腹になるまで食べないと満足しないという風だったのですね。
今感じる満腹感というのは以前とは違います。
単にお腹がいっぱいとかじゃなく、身体が心がもう十分と言ってくる感じです。
そのかわり、あれが美味い、これは不味いと言ってた以前と違って今は、2つ3つの小皿に盛られたおかずを気持ちを集中して食べています。
「食を愉しむ」とここで書いているのは、一般に思われるようなことではありません。
人生において食べるということが占める割合が随分少なくなっているのだけれど、その僅か残されたものを存分に愉しむ、何ももらさない、という意味合いです。
わかりにくいかなぁ?
こないだの屋久島行きで一番心配だったのが、向こうでは仲間がいますから白けないように三食きちんと食べるわけですが、こちらに帰ってきてから元の一食に戻れるだろうかということ。
全然問題ありませんでした。
朝食バイキングでは、久々の卵かけご飯をやったりなんかして。
でもって夜は大ご馳走なんですが、欲しくもないのにご馳走食べるなんて、こりゃ苦痛以外のなにものでもありません。
というようなことが、いつまで続くことやら(笑)
でもね、今「不食」で検索されて当ホームページに来られる方が増えているのです。
全体のベクトルはそちらに向かっているということでしょうか。
僕は別に不食を勧めはしませんが、多くの人がそういう意識を持ちだすと、添加物や農薬まみれの食品は消えていかざるを得ないでしょうね。
最後に一軒、お店の紹介。
先週の木曜日に「naranto」という雑誌に紹介されていた「Herb Club ハーブクラブ」
うちの家から車で30分ほどかかりますが、奈良市水間町にあるその店に行くのにはちょっとした田舎道のドライブで、非常に気持ちがよろしい。
嫁さんと車でデート気分です。
ここは知的障害者の働く施設となっていますが、メチャクチャはやってまんがな。
駐車場いっぱいでした。
お店では手作りパンや、自家製のレトルトカレーを売っていたり、大きな石窯でピザを焼いたりして、僕的にはオススメ。
通常こういう施設では、障害者がお客さんの目に触れないような配慮がなされている所も少なくないのですが、ここでは普通に接客しておられます。
そこが僕には心地良いのでした。
2011.9.21