LOVE is just a four letter word ~セルフセラピー(ヒーリング)の話~
昨日ご紹介した「アルトリ岬」の中で主人公の相川文弥はセラピストである男性に
「もしあなたが女性だとしたら、結婚したいですか?相川という男性と」
と質問されるくだりがあります。
これには「う~ん」と唸らされました。
僕が女だとして、今の僕と結婚するだろうか?
外見だけはもっと若い時でもいいんだけど、これって超ビミョ~。
僕も時々クライアントに「自分の嫌いなところを書き出してみてください」と言うことがあります。
自分で自分を嫌っていて人生上手くいくはずがありません。
ていうか、昨日も言ったように沈没してしまいます。
その嫌いな部分をひとつずつ癒していくのです。
自分の位置を確認し、それを否定せずに受け入れるというのは、ここ最近のブログで書いた通りですが、本書ではよりわかりやすく、また心に沁みるように書かれています。
嫌いな自分を好きになれといっても無理があるかもしれませんので、ただ受け入れるだけでかまいません。
すると不思議なことに、それらの嫌いな部分が無くなったり改善したりするわけではないんですが、そこに捉われない自分が出現します。
するとその嫌いな部分が同じ形なのに違う色を出すというか違う反射をするようになるんです。
これはまごうことなき真実であります。
本書ではインナーチャイルドの癒しについても書かれています。
自分が7歳の子供だったとして、外で誰かにいじめられて泣いて帰って来た。
その時にお母さんにいじめた子に成り代わって「よしよし、もう大丈夫よ。ごめんね」とあやしてくれたら気分が収まりますよね。
それを自分がお母さんに成り切って自分を癒すのです。
これを加治氏はセルフ・セラピーと呼んでおられます。
具体的には癒し言葉を唱える。
その時のお母さん、お父さん、あるいは一番大好きな人になんと言ってもらいたいか?
自分が満ち足りる癒し言葉を5,6個挙げてみるのです。
そこで文弥が選んだ言葉は
「ごめんなさい、愛しています、すごいですよ文弥、ありがとう」
ここで、皆さん何か気づかれませんか?
そう、これぞまさしくヒュー・レン博士の「ホ・オポノポノ」であり、中西研二氏の「しあわせの四つの言葉」」ではありませんか!
「ホ・オポノポノ」では
① I love you (愛しています)
② I’m sorry (ごめんなさい)
③ Please forgive me (許して下さい)
④ Thank you (ありがとう)
であり、「しあわせの四つの言葉」では
① ごめんなさい
② ありがとうございます
③ これでよろしゅうございますか
④ どうぞ宜しくお願い致します
です。
文弥の言葉も含めて、どれにも「ごめんなさい」と「ありがとう」が入っているのは興味深いですね。
さて、くどい位言ってますが僕は面倒くさいことが大嫌いです。
ホ・オポノポノにしろ、しあわせの四つの言葉にしろ、そのたった四つを毎日唱えるなんてことが嫌なんです。
今、毎日続いていることと言えば、「チベット体操」(それも本来21回やるべきところを7回で良いことにしている)と酒飲むことだけです(アホや)
だいたいが、なんでこの俺様が「ごめんなさい」とあやまらなあかんねん!と思ってしまうのね(←筋金入りのロクデナシ、笑)
「愛しています」もそうなんですが、どれもこれも僕には今サンくらいなじめない。
そんなものを唱えるなんてまっぴらなんです。
と・こ・ろ・が・・・・
加治さんの本で気づかされたのは、唱えるべきは「自分が何と言ってもらいたいか?」という言葉。
だから、他人が決めた言葉に捉われる必要は全くなかったのですね。
これはあくまでもセルフ・セラピーという視点に立てばということですが。
目から鱗とはまさにこのこと。
いや~、加治さんは大したもんだ。
僕が「アルトリ岬」を強く勧めるにはわけがあります。
それはそこに登場するセラピストの穏やかで温かい言葉。
そこには本当の癒しがあります。
それは当方のブログにはほぼありません。
これは個性の問題なので、ただそうだというだけなのですが、うちに無いものがそこにあるからお勧めするのです。
なんだって陰陽合わさってバランスがとれるのですから。
ところで以前、このブログでも「いやしの言霊」というのを載せたことがあります。
「いやらしの言霊」じゃありませんよ。
「いやしの言霊」です。
いやしの言霊~内なる自分からのメッセージ~
わたしは あなたが 大好きです
今のまま そのままのあなたが 大好きです
あなたが ただそこにいるだけで
なぜだか とてもうれしくなります
そんなあなたに 両手いっぱいの
花束をおくります
本当に 本当に ありがとう
わたしの大切なあなたへ
これも元来が、セルフヒーリングのために突然僕に降りてきた詩です。
ハイヤーセルフがいつも自分のそばにいて「大好きだよ」って語りかける詩です。
なんでこの俺が、こんな歯の浮くような詩を・・・・と思うのですが、如何ともできません。
愛するという言葉は、どうも日本人の僕にはピンとこない。
それよか、「好き」とか「大好き」とかの方がキュンときます(キュンって、笑)
「うれしい」もいいですね。
でもやはり、古今東西「ありがとう」は出てくるもんなんですなぁ。
「ごめんなさい」なんて口が裂けても言うたらへん!!(笑)
結局、言葉ですから自分がしっくりくるものを選ぶというので良いのではないでしょうか?
僕が「アルトリ岬」で最も心に残った言葉。
それは、「成功とは何か?」に関したものです。
前からこのことについて書こう書こうと思っていましたが、頭の中に漠然とはあるものの、今ひとつすっきり言葉としてまとまりませんでした。
本書の中でセラピストは文弥に次のように問います。
「文弥さん、人生の勝者とは、どういう人だと思いますか?」
「ええと・・・・」
しばらく問答が続いて文弥は次の言葉を聞きます。
「人生の勝者とは『今』を満足している人です」
今を最高に幸せだと生き生きしている人物には誰もかなわないということです。
ね、スゴイでしょ?
だから是非とも本書を推すのですよ。
本日は朝から嫁さんとコスモスで有名な般若寺に行って、ちょっとドライブしてハーブガーデンでお昼食べて、税理士さんとこ寄って、歯科医師会で学術委員会に出て、夜はどこかで飲んでます。
最後に、加治さん、勝手に本文を引用してゴメンナサイ。
2011.10.20