いま、旅立ちゆく君へ
いま、ベッドの中で君はなにを想うだろうか?
どんな気持ちだろうか?
不安な気持ち、惜別の念、そしてもしかしたら、むしろ安らかなのかもしれない
でも僕は大丈夫だよ、と君に伝えたい
またすぐに会えるから、とよく言うけれど
僕はたった今も、なんだか向こうで君を待っている気がする
だから安心して旅立っていいんだよ
向こう側にいる もう一人の僕が 笑顔で君を迎えてあげる
そしてまた一緒に創造の旅に出よう
新たなる旅立ちに 栄光あれ
・・・・・どうして今朝、夢うつつの中でこのような詩が浮かんだのかわかりません。
でも、どうしても今日、誰かに届けなければいけない気がしました・・・・・
ずいぶん前に僕の一番上の兄の息子が亡くなりました。
僕の甥にあたる彼はたしか12歳でした。
脳腫瘍が再発し、何度かの手術と抗癌剤を受けながら、彼はよく頑張りました。
僕がお見舞いに行った時、兄と義理の姉が彼の手を握りながら、ずっと体をさすってやっていた姿が忘れられません。
本人も兄夫婦も、運命を受け入れているようでした。
彼の勉強机に置かれた、一度も通うことのなかった中学校の教科書を、彼はきっと天国で開いたことでしょう。
甥が旅立っておよそ10年ほどして、その父である僕の兄も癌で逝きました。
大阪で開業していた僕が奈良に来たのは、兄の診療所を継ぐためでした。
今思うと、兄の病気のことも、甥が夭逝したのも、僕が今、この地でならまちワンネス歯科を開業しながらメッセージを発信しているのも、すべてつながっていて、すべて決まっていたことなのかもしれません。
そうであるなら、悲しいことも、つらいことも、いずれ癒される日が来るのだという気が強くします。
皆さんに 神の祝福のあらんことを
2011.10.26