第144回 天皇賞(秋)~「らしさ」を捨てて本当の自分になる~
また、競馬の話か!?
と思われるでしょうが、そうではありません。
そうではありませんが、そうでなくもありません。
先週の菊花賞の予想を書いた時、はじめに「興味のない人は読まないでください」と断っておきました。
うちの嫁なんぞは「読んだけど、何やらさっぱりわからんかった」と言ってきました。
「せやから、読むな言うとるやろが!」
注意事項を守らずに文句を言われても当方は一切関知いたしません(笑)
春にも書きましたがJRAはその週にあるG1レースに関する新聞広告を各スポーツ紙に週のどこかで掲載しています。
木曜日に掲載されることが多いので、僕は休診日にはどこかの喫茶店にスポーツ新聞を読みにモーニングを食べにいきます。
この広告はエッセイ形式ですが、内容も趣も非常に味わい深いものがあり、どこのどいつが書いてんのか顔がみたいくらいであります。
こういうブログを書いている僕から見ても、その発想と文章力の確かさにはまったくもって脱帽なのです。
以下は本日の秋の天皇賞に関するCMからの抜粋
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スペシャルウィークがおかしい。
気がついたのは、スタートしてすぐだった。
得意技の「好位差し」をする気配もなく、馬群のなかを走っている。
負けを重ねて血迷ったのか。
そうじゃない、この馬は、捨てたのだ。
磨きあげ自分のものにしたスタイルを、みずから手放した。
勇気か自棄か、「追い込み」で勝負に出る。そして、勝ってしまった。
思えば、こんな走りだった。
三歳馬の頃に僕が見とれたのは。
得意技とか「らしさ」を捨てて
なお残るものが、本当なのだ。
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人は成長する時に一皮むけると言いますが、それまでの自分がまとっていた「らしさ」を脱ぎ捨てるのでしょう。
そして新しい境地に達するわけですが、実はそれは元々自分にあったもの。
そういう話なのです。
ということで、こういうところに書くとJRAに外されるという原則があるのですが、本日の天皇賞はかつてのダービー馬から。
毎度そこそこ来る♀は3着かそれ以下。
懲りずに淀へと向かう僕。
ちなみに、コールマン博士によるところのマヤ歴の終焉というのは一昨日だったんですけど、皆さん知ってました?
な~んにも、起こらんかったでしょ。
2011.10.30