文化的な日 ~次の目標~
先日、「かえる庵」さんに行った時に(正倉院展の帰り)、大きなテーブルをはさんで僕の前に40歳前後のカップルが座っておられました。
結構お酒をおかわりしておられたので、必然的に僕と大将と一緒に飲むようになり、少しお話もしました。
その際に、僕がセカンドバッグに入れていた池川明先生の「胎内記憶」という本をこの女性にあげた方がいいみたいと思い、押しつけがましくも差し上げました。
ちなみにそのカップルは結局ご夫婦だったのですが、まだお子さんはいらっしゃいませんでした。
その本はサインこそないものの、まぎれもなく名張での講演の際に池川先生本人から頂いたものです。
良い本だったので、もう一度買おうとワンネスライブラリー用にその他2冊も一緒にネットで注文しました。
うちに来られる若い女性に是非手にとって見て欲しいと思うからです。
「子どもはあなたに大切なことを伝えるために生まれてきた」
「ママ、生まれる前から大好きだよ!」
の2冊。
池川先生がいまだに忘れられないある教育者の言葉があります。
「産科医が変わらなければ、日本の教育は変わらない」
当時は池川先生はこの言葉の意味がわからなかったそうですが、非常に深い言葉です。
僕は昨日ふと思ったのですが、これからは大人を癒す言葉はそこそこにしておいて、何とか妊娠、出産の環境に対して僕が関わることができないだろうか。
もし、妊娠中に両親や周囲の人たちが心穏やかであれば、そして出産が赤ちゃんが望むような形であれば(必ずしも自然分娩ということではありません)、人間のトラウマは激減し、その結果として平和な社会ができていくのではないか。
当然スピリチュアル的には病気の元がなくなるわけですから、病気そのものが減り、医療費は自然抑制されます。
医師の役割は救急の場合を除き、治療から癒しへと転換していくでしょう。
なんとなく、これが僕の次の進む道のような気もしてきました。
皆さんも是非、池川先生の本を広めて頂きたいとお願いする次第です。
胎内記憶をごく当たり前のこととして認識している人たちは、僕の見るところによると非常に良好な親子関係を築いています。
自分の子供がそれを語ったのなら、当然親としての情が溢れてくるでしょう。
今こそバーストラウマに関する負の連鎖を断ち切る時なのです。
親のトラウマを癒すために生まれてきた子どもが、結局自分もそのトラウマの影響を受けてしまい、最初の生まれてきた目的を忘れてしまい達成できずに終わる。
そんなことはもうやめにしましょう。
当院で以前歯科衛生士をしていた浅野(旧姓)さんに2人目の赤ちゃんが宿りました。
前の受付の大野田(旧姓)さんは先日、男の子(第一子)を出産されました。
僕の院長としての一般的な資質はともかく、少なくともうちで働いてくれた女性の妊娠・出産に関しては、素晴らしい院長だと自負しています。
きっと生まれてくる赤ちゃんは幸せになってくれるものと信じています。
さて、土曜日の同窓会の後、日付が変わるまで飲み続けた僕はタクシーで帰宅。
次の日曜日には滋賀県大津市で「日本歯科医学会 近畿北陸支部会」に出席。
歯科医師会の学術委員なのでほぼ強制参加です。
ただし出席取ったら、もうええよ、みたいな感じでして、嫁さんと一緒に行っていた僕は最初の講演を聴いた後フケました。
僕が講演聴いている一時間の間に、嫁は近くにあるパルコに行っており、そこの中古を扱っているお店で見たヴィトンのバッグが欲しいとのこと。
僕が見ていいと思ったら買うたげる、ということで見に行きましたが、「こっちの方がええやん」ということで違うバッグを買うことに。
うちの奥さん滅多にこういうこと言いませんので、普段いろいろ頑張ってくれているお礼に買うのでございます。
金1万3千円也。
その後、京都の国立博物館に「細川家の至宝」展を観に行きました。
というか最初からこれが目的だったりして。
正倉院展もすごかったけど、これもすごい。
もうね、すごいという言葉しか思いつきません。
細川家というのは代々どの武将につくのかが適切だったというか、立ち回り上手のようで、それにしてもこれだけのものを個人が所有するってどういうこと?
ものすんごいボリュームあるので、さすがに観終わるのに時間がかかります。
京都七条を歩きながら嫁さんと喋ってたんですが、京都というのはいつもこの位の観光客が来る。
奈良は正倉院展とか燈花会とかのイベントがあるときだけ賑わう。
京都は確かに観光地然としているので、奈良の方が好きというのもわかるのですが、僕だって少なくとも夜は京都か大阪に行きます。
よく京都の人は閉鎖的だと言いますが、いろんな話を総合するとむしろ奈良の方がそうである気がします。
神社仏閣は確かに奈良はすごいけど、街を歩いていて楽しいということは全くない。
京都は楽しいです。
残念ながら奈良が変わるのには相当な時間がかかるでしょう。
皆様も奈良にお越しの節は、声をかけて頂ければ時間が空いてさえいれば、わたくしちょっとお茶目なカッパがお相手いたします。
2011.11.8