読者の方には今さらの話かもしれませんが、これも再度強調しておいた方が良さそうです。
僕たちは自分自身を体験的により深く知るために生まれてきました。
自分を知るということは、体験により自分の中に何が起こるのか(感情)を知り、どう解釈するのかを知り(思考)、それに対してどう表現するのか(行動)を知る、ということです。
より深くというのはより広くという意味も包括していますから、上のことは出来るだけ多くの体験を通して、出来るだけ多くの感情を味わい、出来るだけ多くの考え方をして、出来るだけ多くの行動パターンを取る、とも言い換えられます。
ということは、物事に善悪つけたり、損得・優劣などの価値判断をしてしまうと、”出来るだけ多くの”というところが狭まってしまい、生まれてきた目的自体が損なわれるわけです。
そして、より深くというのはそのままの意味。
なんだけど、その意味自体が深く、自分が成長、覚醒するに従って体験の仕方や表現の仕方が変わってくることを示しています。
このことをとにかく腹に落とし込んでいただかないと先へは進まないですよ。
この原則を忘れちゃ絶対にダメなのです。
天使のこと、子育てのこと、仕事のこと、恋愛のこと、(競馬のこと)、いろんなことを書いていますし、それぞれに共感なさることもあるでしょうが、人間として生まれたからにはこの「何のために自分は存在しているのか?」ということだけは常に覚えておかなければならない。
なぜかというと、我々はそのことを往々にして忘れがちであり、忘れちゃうと余計な考えや感情に振り回されやすくなるからです。
メールや個人セッションでよく受ける相談に仕事のことや夫婦関係のことがあります。
要するに転職や離婚だったりするのですが、僕の言う事はいつも同じ。
「あなたがやりたいようにやりなさい。ただしあなたの選択に対する結果はあなたに返ってきて、あなたはそれに対する責任をとらなければならない」
良い選択肢、得な選択肢などないのです。
どの道を選んでもそれが最善。
仕事については昨日述べました。
夫婦関係については、離婚しようがしまいがどっちだっていい。
子供のことなど、実は考える必要もない。
どうすれば人を傷つけずに済むかなど、全く考えなくても良い。
(説明しないとわからないかもしれませんが、ここでは省略します)
何よりも、あなたが幸せなことが一番大切なのです。
幸せとは何か?
それは自分の生まれた目的に沿った道に自分が今いると確信すること、あるいはその時の喜びの感情のこと。
自分の生まれた目的って何だろう?
自分を体験的に深く知ること。
それはさっきも聞いて知っている。
でもそれは一般的な話であって、私の人生で今、選択を迫られているこの瞬間に、私の生まれた目的って何だかわからない。
ということで次の章にいきます。
より広く自分を知るために個人ができることなどたかがしれています。
総理大臣になってIT企業の社長になって優秀な医者になってプロ野球選手になる。
世界各国の文化に触れ、茶道を極め、自然農を営み、家族を大切にする。
その反対側の極みもありだし、その中間の色んなレベルもあり。
そんなこと個人がひとつの人生でやれますか?
だから地球にこれだけの数の人間が必要なのです。
体験や表現には個人的なものだけではなく、大きな集団や国家的なものもあります。
それらのごく一部分として自分があるわけです。
じゃああなたはどういう体験を通して自分を知るのかというと、その体験はこれまでにも書いているように自分が呼び寄せているのですね。
ここで言う体験とは出来事のことです。
あなたの何が特定の体験を呼び寄せるかというと、これも説明済みですが、あなたの思考です。
これは純粋に物理的な問題で、あなたの思考の電磁波の振動が共鳴する人や出来事を呼び起こしているのです。
あなたの思考というのは、あなたの育ってきた環境にかなり影響されます。
その環境はあなた自身が生まれる前に選んできました。
またあなたに刻み込まれた不快な記憶(トラウマ)もあなたの思考に大きく影響します。
でも、ここでよく考えてみてください。
あなたの思考は確かに様々なものに影響はされるのですが、思考が体験を呼び寄せているのであれば、あなたの思考を変えることによって呼び寄せる体験は違ったものになるはずです。
だから言うのです。
あなたが好ましく思わない体験が来るのであれば、あなたの思考を変えてみなさい、と。
あなたが好ましく思う体験に指向した思考を持つようにするのです。
そうは言ってもうまくいかない。
例えば学校でいじめられている子に対してどのように思考を変えろというのか?
いじめられない学校生活を思い描けというのか?
わたしは言います。
ひとりぼっちだという思考を変えなさい。
どれだけ頑張っても経済的に困窮している。
金持ちのように思考し、行動しようにも、赤い羽根募金箱に入れる百円がない。
初詣の賽銭の十円がないのだ。
わたしは言います。
豊かさについての思考を変えなさい。
様々な人間が広く自分(人間というもの)を知るために、各々が違う体験をする。
各個人は自分の思考によって特定の体験を引き寄せるようになっている。
その思考には個人の個性(トラウマや過去世、育った環境)が大きく影響するが、その体験の仕方も個性により異なる。
放射能汚染の問題にしても、人により受け取り方が様々なように。
どれも、誰も、間違っていないのです。
自分(人間)に関するあらゆることを広く深く知りたいのだから。
だから物事を価値判断するのはやめなさい。
すべてのものに最善をみなさい。
他人を批判するのはやめなさい。
それもひとつの自分を知るプロセスなのです。
批判と観察とは違うよ。
そして何よりも、自分を批判するのはやめなさい。
それこそ最悪の行為である。
表題はシンプルだけど、長くなっちゃた。
ていうか、ま~た真面目に書いちゃったよ。
2011.12.7