昨日の講演は愛知県の蟹江というところで開業されている著名な月星光博先生によるものでした。

ちょうど今年還暦を迎える大阪大学歯学部24回生の中で、世間的に活躍しておられる同級生の何人かに順番に講演を依頼するという企画で、月星先生は第二弾です。

午前の仕事が終わって、村上さんの車で吹田キャンパスへ。

医学部横にある厚生棟2Fの食堂で昼ごはん。

学食はなんか、なごむわぁ。

僕が食べたハンバーグとエビフライの定食は量が多くてお腹一杯。

案の定、効きすぎた暖房の元、講演最初の方はちょっとウツラウツラしました。

しかし全般的に話も上手だし、スライドも飽きさせないものでした。

 

僕の知る限りにおいて、歯科で最初に凝ったプレゼンテーションを始めたのは月星先生じゃないかと思います。

日本での自家歯牙移植の草分けであり、歯科の世界において治癒の科学という概念を確立した人でもあります。

その講演の中でサンデル教授の「これからの正義の話をしよう」を少し紹介され、歯科における正義とは何か?ということを話されました。

往々にして開業医は経済的なメリットを考えがちであるが、得→徳、そして徳→仁が大切なのではないかということでした。

 

そこで紹介されたサンデル教授の話について少しコメントしたいと思います。

僕はこのアホが大嫌いです。

すべてを右か左かみたいな感じで選択を迫りながら、相手をどちらかに閉じ込めておいて話を進めようとする姿勢が気にくわない。

例えばこんな感じです。

「あなたは今、暴走列車の運転手である。その列車はどうしたって止めることができない。ふと先を見ると5人の線路の保守点検をしている男たちがいる。このままいくと轢いてしまうのは確実。ところがそれまでに引き込み線があり、そちらには1人の作業員しかいない。列車は止まれないが、そちらに曲がることは可能である。さあ、あなたならどうするか?」

さあ、あなたならどうしますか?

 

僕ならまずこの話に乗りません。

つまりAかBか答えないということです。

一般的には多くの聴衆は1人の方に曲がり、5人を助ける方に手を挙げるそうです。

じゃあ1人の命は5人の命より軽いのか?となるわけね。

アメリカによる原爆投下の事を考えてみてください。

アメリカから言わすと、あれにより戦争が早期に終結し、その結果たくさんの命が助かったのだということです。

確かにそれはそうでしょう。

日本の立場からすれば、もうすでに勝負はついているのだから、あのような非戦闘員を巻き込んだ無差別大量殺人は必要なかった、人の道に反するとなります。

これも至極当然。

さて、この場合正義はどちらにあるでしょう?

正義を振りかざすという行為が愚かしいのではないでしょうか?

このように白か黒かというような判断はあまりヨロシクないと思います。

でも西洋人はこのような考え方しかできないようです。

アメリカの対テロ政策、あるいは中東に対する政策を見ていればわかりますが、非常に独善的ですよね。

アメリカが正義だと思っているのはアメリカだけで、日本も含めて他の国々は苦々しく思っていながら静観しているわけです。

オレが正しいとやると、なんか踏み違えるみたいですね。

と、自分に強く言い聞かせるワ・タ・シ。

 

本日は本年度初のG1、フェブラリーステークス 東京競馬場 ダート1600M が開催されます。

でも僕は昨日の夕方、千里中央駅の売店で新聞を見るまで知りませんでした。

年初に京都競馬場に行ってからというもの、一切競馬をしていないし見てもいないのです。

本日もちょっとした仕事があり、馬券参加はしません。

もしかして僕、少し賢くなったのかも(笑)

2012.2.19