通常、歩行瞑想とはナマケモノ位のスピードでゆ~っくり歩きながら、その動きの中で体中のすべての骨や筋肉などが実にうまく協調連動していることを感じるというものです。
それが無意識のうちに行われていることの凄さ、神聖さなどを感じながら、自分自身の動きを集中して見るわけです。
で、この僕がそんな眠たい瞑想をここでご紹介するはずもございません。
僕が一昨日何気にやってみた瞑想法で、成瀬氏の本からヒントをもらっています。
近鉄奈良駅前の銀行からの帰り道、成瀬氏が本の中で書いていた、集中して物を見るということをやってみました。
もちろん歩きながらです。
道の両サイドにある各お店の作り、窓枠や換気扇など。
ビルにかかっている看板そのものや書かれている文字のひとつひとつ。
向こうからやってくる、あるいは後ろから通り過ぎていく車の形や色、バックミラー、ナンバープレートに書かれている文字や数字。
すれ違う人の姿勢や顔形。
それらを視点を移しながら集中して見ていくのです。
ポイントは、視点を移す際に左右だけじゃなく遠近、高低でも行うこと。
遠くのビルの看板をじっと見つめた後に、近くの道端の花を見つめたりするのです。
やってみればわかりますが、これ結構イイ感じになります。
僕はだいたいが歩くの速い方なんですが、家までの時間がすごく長く感じられました。
なんか歩くのがトロくなった感じがします。
もっと言うならば、一歩一歩歩くのが、まるで時間のページを一枚ずつめくっていっているようです。
実に不思議な感覚。
ボーッと見るのではなく、色や形や書かれている文字図形をきちんと認識するように集中してみていますので、思考の入る余地がないというのがヨロシイのです。
これを毎日の通勤、通学の時にやってみなはれ。
もしかしたらディクシャどころじゃなくって、一週間とかで悟りのそこそこの段階まで行くかもよ。
そうなったら僕になんか頂戴ね(笑)
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