真実がいっぱい
これまでにも書きましたが、真実というのはひとつではありません。
その人にとっての真実ということなので、真実は人の数だけあります。
だから絶対的な真実というのは無いとも言えます。
あるいは皆の真実を全部寄せ集めれば、それだけ絶対的真実に近づくとも言えます。
一方、真理というのは真の理(ことわり)ということなので、これは動かしようがありません。
カルマの法則とか引き寄せの法則などは宇宙を動かしている絶対的な物理法則ですから、真理以外のなにものでもありません。
僕が今日言いたいのは、そういう感じの事じゃないのです。
こないだ読んだ成瀬雅春氏の「悟りのプロセス」の中で氏は、悟りはきちんとした指導のもとで瞑想をすることにより誰にでも得られると書かれています。
僕はどれだけ努力しても悟りというのは得られるものではなく、単に与えられるものだと言ってきました。
それはいまだに間違ってないと思いますが、成瀬氏の言うことも、ああそうかもしれない、と思います。
明らかに矛盾するのですが、そう思うのです。
どちらも本当というやつですね。
また南雲吉則先生は、その著書「”空腹”が人を健康にする」の中で、塩の事について触れれており、「健康にいい塩などない」と言いきっています。
「天然塩が合成塩より身体に良いと勘違いされており、それは塩分の取り過ぎを助長するようで危険である。
確かに天然塩にはミネラルも含まれているが、ミネラルはなにも塩から摂らなくても海藻や魚介類から摂れば良い。」
という論旨です。
塩分の取り過ぎ=血圧を上げる というふうに思われているみたいです。
僕はこの件に関しても本来色々と反論はあるはずなんだけど、それはそれとして南雲氏の言うことも尤もだと思うのです。
このように、最近では僕の考えるところと反駁するような意見も、それはそれで正解なんだろうなぁと思うことが多いのです。
僕のような我の強い人間が、実に不思議なのですが、何や知らんけどそうなってきました。
するとね、今まで違う考えに接した時に頭の中で始まっていた論争が起こらないのです。
当然僕はもっともっと楽チンになる。
エエ感じです。