マタニティ歯科 ~おなかの赤ちゃんとお話ししようよ~
今、妊娠9カ月の妊婦さんが患者さんでいらっしゃいます。
できれば安定期に入った5カ月くらいで来て欲しかったのですが、もういつ産気づいてもおかしくない状態。
なんとかあと一回で完了するところまできました。
たしか、初診の時のことは書いた気がするのですが、赤ちゃんに断りをいれることなく治療を始めようとしたので、歯を削る器具がフリーズしてしまい急にそれだけ電源が入らなくなりました。
そのことに気づいて、心の中で話しかけたら普通に器具は動き出したのです。
赤ちゃんはこういった時、お母さんを応援してあげようと考えます。
そして何らかのモルヒネのような作用をする脳内ホルモンを出させるんだと思うんですが、痛みを感じにくくさせます。
ところがお母さんの治療に対する恐怖心があまりに大きいと、赤ちゃんも怯えてしまって応援どころじゃなくなってしまうようです。
このお母さんはタバコを吸われていたようなので、僕は初診時に「お母さんにタバコをやめるように言ってね」と赤ちゃんからメッセージをもらってました。
そしてなんとなくその子が女の子だろうと勝手に考えていたのです。
歯を乾燥させるための写真のような器具があります。
通常、スリーウェイシリンジというものを使うことが多いのですが、これだとエアーを出す時にわずかに水分が混じったり、油分が混じったりとかすることがあるため、うちでは専用の器具を使っています。
前回の治療の際、ある金属を歯に接着させるためにフットペダルを踏んでエアーを出したところ、いきなり先の金属部分が取れて上顎の歯ぐきの方へ飛んで行きました。(下の写真の先端の金属部分が本体のプラスチック部分から取れた)
「すみません、すぐ取りますから飲み込まないでね」と声をかけピンセットでつまんだのですが、そこは普通の歯科医じゃありません、僕。
これより径の細いシリンジの先が折れたり取れたりすることはこれまでにもありましたが、この太い径のチップが取れたのは初めてです。
こんなの消耗品ですから取れることは構わないのですが、今この患者さんのこのタイミングで取れる必要はないわけです。
それで取れた先をじっと眺めてハタと、「そうか、男の子か」
これってよく見ると象の鼻、つまり男の子のチンチンなんですね。
「あれ、お子さん男の子だったの?」
「はい、男の子です」
「今ね、『先生違うよ、僕、男の子だよ』って言われちゃったよ」
こじつけと言われればそうかもしれない。
そうと思わなければ単にシリンジの先が取れただけの出来事に過ぎません。
でもね、そうじゃないんだよなぁ。
先ほども言ったように赤ちゃんは自分の能力でお母さんの身体のコントロールをしようとします。
そして、驚くことに自分がいるおなかの外においても、チップが取れるという事態を起こすことが出来る。
おまけに僕が「あ、男の子か」と気づくようなインスピレーションを与えることが出来る。
だから言うでしょ僕、赤ちゃんは親にインスピレーションを与えて自分の名前を決めてんだって。
う~ん、おそるべし、赤ちゃんのパワー。
石ノ森章太郎氏の未完の名作「サイボーグ009」
知ってます?
若い人に言っても通じんのんよね、これが困ったことに。
001は赤ちゃんのサイボーグです。
表面上は”バブー”しか言いません。
でも非常に高度な内容をテレパシーで他のサイボーグたちと話すことができます。
予知能力もあり、念力みたいなことも発揮します。
本当に赤ちゃんというのはそうなのだ、と、つくづく思うのであります。
人間、生まれたての赤ちゃんの時が最も悟っている状態。
本当は人生におけるあらゆることを知っているのに、両親に何も知らない無知な、ただ可愛いだけの人形のような扱いを受けるおかげで、知っていることを知らないと思いこまされて育ちます。
そしていろんな既成概念を学校や社会などから植え付けられ、他人に教わらないことは知らない、という誤った感覚を身につけてしまいます。
だからたくさんの事を知っている人ほど、そういう意味においては阿呆なのです。
最終的には、死ぬごくごく寸前にすべてのことを理解し悟った状態で身体を離れていきます。
巷の予防歯科などというのを一生懸命されている歯科医院では、マタニティ歯科などと謳っている所も多いです。
はっきり言って集客のためなんですが、一応言ってることは正しいのよ。
赤ちゃんは全くの無菌状態で産まれてきます。
そして産道を出て外気に触れることで様々な菌に晒されます。
口の中においては、母乳は基本的に無毒ですから、離乳食をあげるときにお母さんの口の中の細菌をそのまま赤ちゃんに移してしまうのです。
お母さんの口の中の衛生状態が良ければそういう問題は起こりづらくなります。
だから、マイナス1歳から始めるマタニティ歯科、おなかの赤ちゃんのためにいかがですか?
となるわけね。
さっきも言ったけど、それ自体は非常に正しい。
でもね、僕が普段そういった妊婦さんやおなかの赤ちゃんに接している時の視点からすると、「ハンッ!」
と失笑しか出ないわけ。
出産間近ともなると、妊婦さんは母性本能全開です。
母親としての自覚と、おなかにいる自分の子供に対する深い愛情。
この時こそ、命の大切さ、赤ちゃんの真実の姿、あなたはこの子に選ばれたんだ、等々伝えるまさに絶好の機会なんですね。
そんなことも知らずにな~にが、マタニティ歯科だっつーの(笑)
この時、ならまちワンネス歯科はヒジョ~にスピリチュアルな歯医者となりまする。
なかなかに、視点の話の続きというか最後のまとめが書けずにいます。
筆が遅いのには理由があると思いますが、きっとその時は今じゃないのでしょう。
来週のどこかでアップ出来ると思いますが、明日、明後日は塩尻で同窓会でござんす。
16時塩尻駅集合で同級生が教授やってる松本歯科大学を見学後ホテルへ。
18時から宴会で20時よりホテルのバスで蛍を観に行く予定・・・・・ってね、あぁたね、うちの同窓会って僕みたいなやつが20余名来るわけです。
そんなやつらの宴会がきっちり2時間で終わって、ハイ、今から蛍を観に行きましょう、ってなるか?ふつう。
僕の今の最大の関心事。
それは2012年問題でもアセンションでも人類の目覚めでも何でもありません。
日曜日の宝塚記念 阪神競馬場 芝2200m G1 しかございませんのですよ。
春のG1レースを締めくくるドリームレース。
果たして、昨年の4冠馬にして春の天皇賞を大敗したオルフェーブルはこのレースを勝つことが出来るでしょうか?
早よ帰ってきて、こっちでテレビ観よかな。。。。
僕の夢、あなたの夢を背負って駆ける16頭のサラブレッドたち。
あなたの夢はなんですか?
僕の夢は6枠11番 オルフェーブルですっ!!(あくまでも現時点での話)
2012.6.22