昨日は歯科関係のセミナーを受けに当院の歯科衛生士の村上さんと神戸まで行って来ました。

現在は近鉄と阪神が相互乗り入れをしており、近鉄奈良から阪神三宮まで乗り換えなしで約一時間半で着くのですが、会場はそこからポートライナーに乗って”先端医療センター前”という駅まで行かなければなりません。

遠かったぁ~。

 

歯科領域においても再生医療はもはや臨床的に欠くことのできないものとなっています。

我々が今回学んだのはPRGF(Plasma Rich in Growth Factor)といわれるもので、私も最近知ったのですが、患者さんから採血した血液を遠心分離にかけ、血小板分画のみ取り出してそれを活性化させた状態で応用しようとする技術です。

似たような方法はこれまでにもあったのですが、論文によってそれが有効とするものとあまり効果がないとするものとあり、統一した見解が得られないものがほとんどでした。

ところがこれは違います。

確実に著効をもたらします。

人の血小板の中には細胞の増殖や成長を促進する成分が多く含まれており、血小板だけを取り出しそれを活性化させることで組織の再生を促そうというわけです。

 

現在歯科領域において、再生治療に使う材料はその多くが生物由来(ヒト、ウシ、ブタ)か化学合成されたものであります。

どれも日本だけでなく世界的に安全性が確認され認可されているのですが、私はできればそういったものの使用をできるだけ減らしていきたいと考えています。

そりゃ自分の体から取ったもの(骨、血液等)を使えればそれに越したことはありません。

ところが既成の再生材料を使うとコストがかかりますが、逆に体から取るという負担はなくなりますし、第一パックを開ければすぐ使えるのですから手術時間の短縮になり便利ではあります。

ですから両者ともメリット、デメリットがあるので、術者の好みの問題であろうということです。

デジカメを持っていくのを忘れたので研修風景はお見せできませんが、午後から研修に参加している歯科医同士がお互いに採血をして、血小板を多く含んだ血漿の活性化と固化の実習を行いました。

人の採血なんて学生実習の時以来25年ぶりです。

また僕とペアの先生は体ががっちりしているにもかかわらず血管が出にくくって、その先生本人も「病院で採血されるたびに、何度もやり直しされます」とおっしゃってました。

でね、やっぱり両腕ともやってうまくいきませんでした。

そりゃそうです、なんせ普段やってないんですから。

ウサギの耳の静脈確保だったら大学院時代に山ほど経験しましたので自信があるんですけど。

途中でだんだんイヤ~な汗をかいてくるんですが、最終的にその先生のアシスタントの女性に協力してもらって、その方の静脈から大変なプレッシャーの中、何とか採血できました。

おそらくこのPRGFという技術は僕の感だと今後日本でもかなり普及してくるものと思われます。

外国では特に医科の世界(皮膚科、整形外科、形成外科、美容外科等)で非常に重用されているみたいで、こないだのウインブルドンで優勝したテニスプレイヤーもトーナメント前の故障の時にこの技術の恩恵を受けたということです。

(ただし、日本においてはまだ厚労省の認可がおりていませんので、患者さんの同意書のようなものが必要になります)

 

今日ようやく広島の実家に帰っている妻と子供たちが戻って来ます。

昨日研修が終わってから奈良に戻り、居酒屋さんで一人飲みながら飯食ってたんですが、カウンターは常連さんたちと旅行に来られた四人組で僕はテレビも見えない位置に座っていたので、仕方なく文庫本を読んでいました。

途中「マスター、山芋ちょうだい」と注文すると「ハイ、山芋の焼いたやつですね?」と聞き返されたんですが、その瞬間、家で「他になんかツマミないの?」と言う僕に妻が「山芋でも焼こうか?」と答える、その彼女の広島弁が非常に愛おしく、なつかしく思いだされたのでした。

まだ読み終わっていないその本は百田尚樹さんの「永遠の0(ゼロ)」です。

これは本当に皆さんにお勧めします。

メチャクチャにお勧めします。

是非是非読んでみてください。

まだ途中ですが僕は一冊の本でこれだけ泣いたことはいまだかつてありません。

先ほど届いたjoyヒーリングの会報9月号を見たら、ケビン(中西研二氏)も同じこと書いてますね。

ああ、やっと今日から玄米ご飯が食べられる。

2010.8.30