うるわし宮古

テレビネタばかりで恐縮なんですが、一昨日島田紳助の番組で漫才コンビのレギュラーが宮古島に夢来人(むらびと)という民宿を開店しやっていくというのを追ってるコーナーを見てました。

僕も一昨年に宮古島に行ったことがあるのです。

宮古島はすごく海のきれいなところで、それには石垣島の人ですら感動するといいます。

この民宿は原則として傷ついた女性だけしか泊まれないということになっているのですが、先日紳助あてに手紙が届きます。

差出人は虎太郎(こたろう)君という男の子(確か小学3年生くらい)です。

読んでみるとこんな内容でした。

「紳助さんへ、ぼくの弟は幹汰(かんた)といいます。今年小学1年生になりました。でもからだが不自由で大変なんだけど、弟はすごくがんばっています。きょねん、かぞくで宮古島にいったときに、海で弟ははじめておすわりができました。だからことしは、レギュラーさんたちの作るむのうやく野菜をたべて、病気をなおしたいとおもいます。どうか夢来人にとめてください。おねがいします」

彼の弟は、詳しい病名はわかりませんが生まれつき多くの臓器が未成熟だということで、生まれてから今までに10回もの手術を受けているということでした。

現在も気管に挿管されている状態です。

兄の虎太郎君は去年家族で宮古島に来た時に、弟の幹汰君が今までできなかったおすわりを初めて一人でできたのを見て、今年もまた宮古島にくれば何か奇跡が起きるのではないかと思っています。

そして、食べられるものが限られている弟もレギュラーが作っている無農薬野菜なら食べられるし、もしかしたらそれで病気が治るのじゃないかと信じているふしすらあります。

そこで紳助にお願いの手紙を書いたわけです。

紳助は心動かされ、その日宿泊予定だったお客さんに事前の了解を得た上で、特別にその家族に宿泊してもらうことにします。

ところが、その2日前に幹汰君は熱を出して検査入院してしまいました。

お父さんと虎太郎君だけが先に現地入りすることになり、虎太郎君はすごく心配そうです。

でも、幸いにして幹汰君は無事、お母さんと夢来人に来ることができました。

翌日、虎太郎君は宮古島一のパワースポットである「竜宮城(パンプキンホールとも呼ばれる)」という鍾乳洞に連れていってもらいます。

そして神様が宿るといわれるある鍾乳石から滴る水を頭から浴びながら弟の病気が治ることをお祈りし、その水を汲んでかえります。

その頃、浜辺の木陰でレギュラーの松本君がご両親にお話を聞いています。

今回幹汰君を宮古島に連れてくるのはそれなりにリスクを伴ったと思うが大丈夫だったか、と聞くと父親は「どこにいても状態が悪くなる時はなるんで、その時はもう覚悟を決めています」とのこと。

お母さんは次のようなことを話してくれました。

「幹汰がまだ小さい時、呼吸器(酸素)をつけてベビーカーに乗せて道を歩いていると、通りがかりの人は必ず振り返って憐れみの表情をする、それを見るのが嫌でした。だけどある時虎太郎が『おかあさん、幹汰がすごくかわいいから、みんなみていくね』と言ったのを聞いて、ああ、子供って何て純真なんだろうって思いました」

 

この兄弟ふたりはね、きっと天国で生まれる前にお互いにすべて約束して生まれてきたんですよ。

幹汰君が障害を持つであろうことも、何度も何度も手術を受けなければならないことも、すべて生まれる前から知っていたのです。

ただ、これはあくまでも憶測ですが、最初は幹汰君が長男に生まれてきて、後から生まれてくるのが本当は虎太郎君だったんじゃないかと思うんです。

その時に、相手を庇ってわざと幹汰君は後から生まれるようにした気がするのです。

だから兄の虎太郎君はとにかく弟のことが気になって仕方がないんじゃないでしょうか。

 

この鍾乳洞は一昨年僕もツアーに参加して行きました。

近くの浜からカヤックで鍾乳洞入口まで行き波の合間をぬって入るのですが、中は暗いのでガイドの人が強力な懐中電灯で照らしてくれてなければ、ほとんど何も見えません。

くだんの鍾乳石は女性の性器の形をしており、そこから滴る水は確かに美味しいし、独特の強いエネルギーを持っています。

今まで訪ねたさまざまな場所の中でも非常に印象深いところです。

その時のガイドの人が言うには「宇宙の中心が地球、地球の中心が日本、日本の中心が沖縄、沖縄の中心がここ宮古、宮古の中心がこの鍾乳石です。ですからここが全宇宙の中心だそうですよ」

 

パワースポットに行かれる方に一言ご注意申し上げます。

よくその辺のきれいな石を持って帰られたりするのですが、止めといた方が無難です。

それらの石はそこにあるべくしてあるので、下手に動かすと持って帰った人にどえらい災難が振りかかることがあります。

そして結局元の場所に戻しに来るはめになるんです。

もしそれが海外だったら悲惨でしょ。

ごくごく一部の石の精霊達と話ができるような人であれば、持っていってもいいかどうか聞いた上で、OKがでればそれはかまわない、ということであります。

小さな子供は本能的にこういったことができますが、あなたがそんな人じゃないのなら、悪いことは言わないからやめときなはれ。

2010.9.30

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