日本丸.jpgえ~しばらく硬い話が続きましたので、本日は少し柔らかめのお話でご機嫌をうかがいたいと存じます。

僕が参加していた学会は第六回日本国際歯科大会であります。

横浜です。

横浜たそがれ、ブルーライト横浜、馬車道でございます。(全部古~い)

写真は引退した日本丸

僕が横浜に通い出したのは大学院を出た次の年くらいですから、今から20年以上前になります。

ある先生からの勧めで一緒に咬合(咬み合わせ)を勉強しないかとのことで、まずは面接からということになりました。

面接で気に入られなければハネられるわけです。

その僕の師匠となるS先生は仙人のような風体とは裏腹に、非常に基礎的なことを質問されてきました。

「人が口を閉じてくる時にすべての歯が同時に当たるのが正しいのか、あるいは順番に当たってくるのが正しいのかどちらと思うか?もし順番に当たるのならどの歯から先に当たるのが正しいのか?」

「上の臼歯と下の臼歯が咬む時に各々最低1カ所当たるとするならば、歯のどの部分とどの部分が当たるのが理想的なのか?」

これ実は、日本中の歯科医に聞いたとしても正解する人は非常に少ないと思います。

なぜならそんなことを大学で習わないからです。

でも考えてみたら非常に重要なことなんです。

その頃の咬合の世界で幅を利かせていたのは(今でもそうかもしれませんが)、その講師の先生のやり方で治療したら色んな不定愁訴が治ったとか、曲がっていた姿勢が真っ直ぐになったとかいうものです。

ところがその横浜のS先生は、そんなことはひとつも言わずにまず、「正常な咬合とは何か?」というところから話されました。

これでね、僕はその先生のことを一瞬にして信用したのです。

また、何も特別な器材を必要としませんでした。

講師によれば自分の名前を冠した決して安くない治療器材を用いてセミナーをする人が少なくないため、費用が余分にかかるし、そのうちその先生のやり方をしなくなった時にはただの粗大ごみになってしまいます。

唯一S先生がこだわったのは、口の中で上下の歯が当たるところを印記する咬合紙についてで、できるだけ薄くかつ明確に印記されるものが良いということでした。

咬合紙の値段なんてたかが知れてます。

この人は本物だと思いました。

お金の高い安いじゃなくって、特定の器材がなければ診断も治療もできないというのは違うだろうと思うからです。

大切なのは歯科医自身の診断する力と目ではないか、このセミナーはどうやらそれを養ってくれそうだと思ったのです。

但しセミナー受講費は200万円しました。

基本的に土日の6回コースですが、僕たちがきちんとできるようになるまでいつまでも面倒をみるし追加費用は一切必要ないとのことです。

食事もすべて奢ってもらいました。

値段が高いか安いかはその人の価値観でしょうが、僕は是非とも受けたいと思いましたが、何せ当時の大学病院からの1か月分の給料が約15万です。

月賦にしてもらって2年くらいかかってやっと支払いをしました。(当然アルバイトをしなければやってけません)

一回のコースに3人までしか受け付けられなかったので、ごくわずかずつしか卒業生がでないわけですがそのうちの10人位で今、口腔力学研究会なるものを作り2,3カ月に一度横浜で勉強会を開いています。

ですから、ハマ歴長いんです僕。

馴染みの店もできるわけです。

ということで、学会初日の金曜日の夜は桜木町の北、野毛というところにある小料理「みかみ」というところで、奈良県歯科医師会の学術委員の先生2人としこたま飲みました。

ここの大将どうやら僕のこと気に入ってくれてるみたいなのですが、「オレぁ、ハゲ先生のこと何か好きだなあ」と言いながら僕の頭頂部をピチャピチャ叩くんです・・・。

「みかみ」で飲んでると、大阪の技工士さんが食べログを見たと言ってやってこられました。

あのね、その店が食べログに載ること自体不思議なんですが、それ見て来る方も来る方だというような場所にあるんです。

野毛というのは昔、闇市が立ったところで近くに場外馬券場もあり、決して洒落たところではありません。

その技工士さんたちも同じ学会に参加されていたみたいで、今度大阪で一緒に飲みましょうということになりました(でも次の日にメールもらうまで忘れてた)。

その後、すぐ近くにあるオープンしたてのイタリア居バー.jpg酒屋を明日のスタッフを連れての夕食のために予約して、今度はホテル近くの馬車道にあるこれも行きつけのバーに行きました。

予約した店のオーナーは背の高いイタリア人ですが、たぶん「明日6時から3人」と言った僕の顔があまりに酔っ払ってるので、ほとんど信用していなかった気がします。

奈良に住んでるのに常連というそのバーはM’s BARといいます。

マスターは熱烈なベイスターズファンのナイスガイです。

ちなみに僕は奥さんのことが大好きですが、もしイングリッド・バーグマンかキム・ノヴァクにせまられたら躊躇なく浮気します。

先に謝っときます、ゴメンナサイ。

さあ、そこでギネスビールとタコライスを頼んだまでは覚えているのですが、気がついたら朝の4時に何か頬っぺたがチクチクすると思って目を開けると、なんとホテル(アパホテル)の部屋の入り口を入ったところの床で寝ているじゃないですか。

ジャケットは脱いでるんですが、他はそのまま。

狭いところですから右手は上に左手は下に、警官がいたらチョークで人形(ひとがた)を描かれそうな寝方をしていました。

部屋を出る前にベッドの上に置いてあったカバンは下に落ちていて、中哺乳瓶.jpg身は散乱。

ん?

ということは、ベッドまでは行ったっていうこと?

メガネは机の下に置いてある加湿器の横にありました。そこで意味不明に床に落ちてたのがコレ→

何ですかこの哺乳瓶のフタみたいなやつ?

 どう考えてもわからないので、とりあえず机の上に置いておけば掃除のオバちゃんがあるべきところへつけてくれるだろうと期待して置いといたんですが・・・。

学会は参加者も回を追うごとに増え続け大盛況でした。

ただ全体的にとにかくインプラントばっかりという印象。

あとは審美関係の講演ですかね。

口の中が全体的に安定して長持ちするために、残そうと思えば抜かずに治療できる歯も抜歯してインプラントに変えていく傾向が強いようです。

確かにあまり丈夫でない歯を手間暇かけて残しても何年かのちにダメになれば、その時点でまた複雑な再治療が必要となるため必ずしもそういう考えが間違ってるとは思いません。

しかし、そんな時歯周病の大家である故片山恒夫先生の「あなたたち医者でしょ。歯を助けるのが医者の役目じゃないんですか?だったらなんで抜くの?」という言葉が頭に浮かんで離れなくなるのです。

これは別に安易に抜歯してインプラントにするという歯科界の傾向に警鐘を鳴らすというようなつもりじゃなくって、僕は心情的にそこまで割り切れないというだけの話です。

 

観覧車.jpg土曜の夜は本当は行きたかったレストランがあったのです。

桜木町降りてすぐ、横浜美術館にあるBrasserie T’s Musee(ブラッスリー・ティーズ・ミュゼ)。

僕は普段フレンチなど全く無縁な人間ですが、ここは美味しくて雰囲気も肩肘張らないし安っぽくもなくって、超おススメなんですが貸切でアウト。

でも「みかみ」の大将に紹介してもらったイタリアンもすごく良かったです。

カウンターは立ち飲み形式で近所の人が気軽に立ち寄ってる姿もすごく好感が持てました。

ところで、昨夜M’s BARに一緒に行った先生から携帯に電話で、財布を無くしたとのこと。

「え~っ!?」  僕が横浜の店を全部案内したので、それで酔っ払って財布を無くされたのなら責任感じちゃいます。

でも馬車道でタクシー代を払いそのおつりと領収書はポケットに入っているらしいので、もしかしたらバーで落としたのかも。

昼間は開いてないので土曜の講演が全部終わってから、営業時間にまだ少し早いバーに入っていって探してもらったら、ありました。

座ってた椅子の下に落ちてました。

そのあとマスターが「きのうはベロベロだったじゃないですか」・・・

わかってんねん。

わかってるから、ごめん、許して。

横浜に通いだして20年、あんなに酔ったのは初めて。

さて、ホテルの部屋に戻ると期待とは逆に机の上に例の得体のしれない物体がそのまま置かれています。

あれ?

ホテルの備品と違うの?

じゃあこれ、どこから持って来たんやろ?

考えると恐ろしくなります。

とその時、何か右の鼻の付け根のところが痛いことに気がつきました。

そういえば今日一日なんか変な感じやったなあ。

メガネをはずしてみると、なんと鼻にあてるパッドの部分めかけ.jpgがありません。

金属部分が直接鼻に当たっていたのでそりゃ痛いはずです。

探しました。

本来ならメガネが落ちていた机の下の加湿器付近にあるはずなのに、なんで?

なんでドアの近くに落ちてるの?

一体どうしたらパッドはこちら、メガネはあちら、みたいなことになるのかしら?

そもそも、今ごろ気がつくかなあ。。。

写真を見てもおわかりのようにちょとやそっとじゃこのパッド取れるはずがないのですよ。

う~ん、不思議や。

不思議と言えば掃除のオバちゃん床は掃除機かけてるはずなのに、パッドが残っていたのは奇跡的です。

ライブ2.jpgさて日曜日の午前中だけ講演を聞いて、午後は那須に向けて出発です。

と思ったら横浜では連休中にちょうどYOKOHAMA ジャズ・プロムナードと題して、街のあちこちでアマチュアバンドが演奏を繰り広げているのです。

僕が大学時代に一緒にビッグバンドをやっッていた時のトランペットの友人も出演予定でしたが、そのバンドは雨のため中止で残念!

いいね、横浜。

ヒーリングの上級セミナーの話は明日。

不思議な写真と一緒に感動と涙をお届けします。

シャングリラからの3つ目の大切なメッセージをお楽しみに。

本日は疲れ気味でアップするのが遅くなりました。

2010.10.12