思考と現実(Mind makes Events)
一昨日こんな夢を見ました。
家族みんなで自宅の広間にいます。
僕が次女の”ふう”に何か話しかけていますが、ふうは返事しません。
ふうはなぜかしら、頭から布団を二枚くらいかぶっているんです。
何度か呼びかけても返事がないので、僕はブチ切れました。
「こら!」と叫んで、布団をひっぺがし、ふうの胸ぐらをつかんで彼女は宙に浮いてる状態です。
「おまえ、何様のつもりじゃ!なめとんのか!」と言って僕は詰問してます。
彼女は怯えた目で僕を見てます。
「お父さんが呼んでんのに、なんで返事せえへんねん!」
彼女は何も答えません。
答えようにも恐くって言葉が出てこないのです。
ん?もしかしたら聞こえてなかっただけかも。
「お父さんの声聞こえへんかったんか?」
彼女は恐々うなづきます。
「ほんまに聞こえへんかったんか?」
彼女は時々平気でウソつくので、確認しました。
「うん。聞こえへんかった」
宙に浮いた体は震え、声はうわずっています。
横で長女の藍が話を聞きながら泣いています。
「そうか。聞こえへんかったんか」
そう言って、またやってしまったという思いで僕はふうを抱きしめました。
ここで目が覚めました。
あれだけ子供とのことをこのHPに書いていながら、そして子供たちと自分とのことを内省したにもかかわらずこんな夢をいまだに見ることに少なからずショックを受けたのです。
昨日はこんなこともありました。
これは本当にあった話です。
診療しているとインプラントの営業の男性が診療室の玄関を開けて入ってきました。
「先生、どうもお忙しいところすみません」
アポイントのない訪問です。
僕は自宅に用事があったので「よっ!ちょっと待ってね」とだけ言って、彼の横をすり抜けて上の階へ上がって行きました。
その時に彼の来ているスーツから強烈なタバコの臭いがしたのです。
今はどこでも分煙が進んでいますから、喫煙者にとって営業車の中というのはタバコを吸い放題なので、密室ということもあり衣服どころか体に臭いがしみついちゃうんですね。
で、僕はもちろんタバコを吸いませんので「ああ、この人ずいぶんタバコ吸ってるなあ」と思っただけです。
そして用事を済ませてまた診療室に降りてくると、普段ならスリッパに履き替えて待合室で座って待ってるのにその日に限ってまだ玄関先に立ったままです。
その状態で彼は論文がいくつか載った資料を僕に渡して帰って行きました。
思い当たる節があります。
こないだの日曜日に競馬が終わって連れと3人で初めて行くバーに行った時のことです。
まだオープンして間もないそのバーは造りも良く、本来なら非常に居心地が良いはずだったのですが、あいにくそこのチーフバーテンダーが不在でした。
そこで僕たちに接客したバーテンダーのことを僕は気にいらなかったのです。
別にサービスが悪いとかではないし、何が悪いわけではないのですが何か僕とは合わなかったのですね。
それで、これらのことは何を示すかというと結局、営業の男性もバーテンダーさんもどちらも単に僕が知らないうちに出している思考のエネルギーに反応しているだけだということです。
僕が 「こいつタバコ臭い」 「こいつ何か態度がお高くとまってる」 と思うその思考がエネルギーの波となって相手に伸びていくわけです。
それをキャッチした相手は、僕の思考通りに動きます。
営業の男性は少し遠慮がちな態度になります。
バーテンダーは言葉こそ丁寧ですがどこか不遜な態度になります。
向こうが悪いんじゃないのです。
僕が相手をそう動かしてしまっているのです。
夢の話とはいえ、ふうの場合だってそうです。
2枚も布団をかぶって中にもぐり込んでる、その何かが気に入らなかったのでしょう。
その思考が、彼女に僕の声を聞こえなくしてしまいます。
布団の下にいるから聞こえないのじゃないのです。
よく思考が現実を作ると言いますが、確かにその通りであります。
そしてそれは人間関係においても然りなのですね。
わかっていたはずなのに、またやってしまった。。。
僕たちの魂は肉体にずっとつ繋ぎとめられていると自由度を失いつらくなるので、時々夢という形で本来の自分の姿に戻ることがあります。
そこはまさに思考が現実を作る世界です。
しかし最初の話のように、そこでの僕の振る舞いはやはり三次元での僕そのものを映しだしています。
個性や性格や思い癖がそのまま夢に現れます。
つまり夢の中でもマインドに強く縛られているということです。
マインドというのは三次元だけのものではなく、アセンションして五次元に移行しても存在するものなのですね。
マインドつまり既成概念というのは悪いように言われがちだし、僕もどちらかと言えばそういうニュアンスで書くことが多いです。
でもやはりマインドからは逃げられない。
逆にマインドが無ければ我々の思考は止まっちゃいます。
要するにマインドとの付き合い方の問題なんでしょうね。
2010.10.28