インド紀行 その3~神を規定する~

こんな調子でインドの話を書いていたら11月いっぱいかかるわ、と思いつつまあそのうちピッチを上げようということで、とりあえず続けていきます。

非常に詳細に書かれているのは実は当時毎日記録していた日記を見ながら書いているからです。

ただし講義中はメモをとるのが禁止されているので、休憩時間に講義の内容やその時体験したことなどを思い出しながら書いています。

すべて箇条書きのようになっているのはそのためです。

また本文中の感想はその時に僕が感じたことをそのまま載せていますのであしからず。

なお言い忘れましたが、コースが始まってからは終了するまで無言で過ごさなければなりません。

原則として無言の行です。

本当に必要なことだけスタッフにしゃべるとか、グループや個人のセッションの時にダーサジー相手に話すことは許されています。

もちろん日本の家族への国際電話などもってのほか。

これはインナートリップ、つまりこのコースでは自分の内面深くに入っていくということが重要視されるからなのです。

 

コース開始2日目

今朝も下痢なので整腸剤と痛み止めを服用する。

朝食はなんとか食べれた。

朝のセッションはチャクラディアーナ(チャクラ瞑想)で始まった。

休憩の後、アンマバガヴァンの写真が飾ってある祭壇に各々が祝福してもらいたい物を置いてよいとのこと。

家族の写真やら数珠などが飾られる。僕も家族写真を置くが、みな競って祭壇の上つまりアンマバガヴァンの写真の近くに置こうとする。

そんなもん一緒じゃ!

しかし見ていると、昨日の挨拶で切羽詰まって来ていると思われる人ほど講義中居眠りしているのがおかしい。オイオイ!

 

次に神の性質についての話があった。

自分にとっての神は自分で規定するものだそうである。

そしてその規定するイメージが具体的であればある程良いらしく、その形をとって僕たちの前に現れてくれるらしい。

僕はでも観音様とかキリスト様とかピンとこないので、やはり形があるようでない畏怖すべき存在としか想像できないので、そのように規定した。

その自分で規定した神にお祈りをしたのだが、とりあえずは腹痛を抑えてくれるように切にお願い。

 

昼食は食べれなかった、お昼抜きである。

昼からグループ分けがありそれぞれ担当のダーサジーが決まる。

僕のグループはクリシュナーラジーという人だが、どのダーサジーもみんな黒くて同じように見えて区別がつかん。

ダーサジーとはお弟子さんという意味らしい。

グループセッションでは現在の各人の状況や講義の内容が分かるかなどが聞かれた。

僕の他にも2人ほどホーマの時からお腹をこわしている人がいて少し安心する。

その人は昨日の昼からずっと食事を抜いて持参したインスタントみそ汁を飲んでいるらしい。

人間、自分だけではないというのが安心なんだろう。

町中癌だったらきっと心配しないのかもしれない。

これだけ一緒にコースを受けている人たちがいても、しゃべってはいけないので変な孤独感がある。

最終的には家族や友人ではなくハイヤーセルフ(聖なる存在)とともにあると感じられることが大事なんだろう。

それにしてもダーサジー達はみな若いのに透き通るような、ものを見通すような目をしている。

休憩時間にアイスキャンディ食べている人がいてうらやましい。

僕はその間にトイレに駆け込む。

夜は事情があって食事が届いていないらしい。

どうせあの食事は食べられないので、持参したどん兵衛を食べる。

熱いお湯が出なかったのでイマイチなのだが、それでもうれしい。ホッとする。

体調の悪い他の2人はまだしんどそう。僕は少し熱があるみたい。

 

コース3日目

昨夜はよく眠れた。途中一度しか起きなかった。

5時半に目覚め6時半に起床。

洗濯してシャワーを浴びる。

まだ少し下痢気味だがずいぶんマシになってきた。食欲もでてきたようだ。

午前中は瞑想の後、映画ドラゴンフライ(邦題コーリング)を観る。

最後のシーンでは泣いてしまった。

この映画の意味は、最初は忙しく日常生活を送っていた主人公が、信じることにより恐いものがなくなり、最後には求めていたものを得るということらしい。

昼食は食べれたが相変わらず下痢は続く。でも苦しくなくなってきた。

やっとインドルピーに両替ができたので、ひとまず木製のパドゥカ(聖者の足型をかたどったもので神聖なものとされる)を買うが、銀製のものを買う人多し。すごく高いのに。

昼の休憩では熟睡していて人に起こしてもらった。

 

午後のセッションでは、不快なことから逃げているといつまでも別の形でやってくるという話があった。

不快な言葉を聞くと体のどこかに痛みを感じる、その痛みを十分味わえば喜びに変わるとのこと。

思い当たること多し。

 

話は変わるが、同じグループで日本でのセミナーでも何度か一緒になったことがある男性。

いかにも貧相な感じの人で自己紹介の言葉が

「僕、生まれもっての怠け者で、小学生の時も9月1日になっても宿題もって行かなかったんです」

でも経営している仕事は順調で人にまかせているみたい。なんでやねん!

そういやアイスキャンディ食べてたのもこの人やったし、他の人はたいてい日記つけてるのにこの人だけつけてるの見たことないなあ。

 

次のセッションでは深いリラクゼーション状態に入る瞑想をした。

シャバアサナの状態で体が浮いてキャンパスを飛び出て空へ。

空を飛びながら山を越え滝を見ながら鳥とたわむれる。

そのまま高度を上げて海へ出て向こうに見える小さな島へ上陸。

その島の柔らかな芝生の上で寝そべりながらシカやウサギとたわむれる。

真っ青な空、きれいな空。

 

この感覚は不思議だ。

すごくリラックスしていて、一人なのに一人じゃない感じ。

半覚醒状態である。

 

初日にはしゃいでいたオジサン2人がどちらも体調悪そう。

僕は下痢がひどく、あまり食べていないので水様便。

まるで赤痢かコレラやな。

お尻も切れついに出血。でもしんどくないのよね。

夜は昼に冷蔵庫に入れ冷やしておいたオレンジとチキンラーメン。

もっと日本食を持ってくればよかった。

せんべいとかおかきとかは音がするので、無言の中では恐縮して食べられない。

講義はよくわかるし、楽しめている。

下痢はするのだがお腹が痛くないので別に気にならない。

食事だけが心配である。

そういえば外履き用のサンダルが片方なくなった。誰やねん!

女性棟の方かな?明日探しに行こかな?

約2名カワイイ子いるし。 でも怪しまれるやろなぁ。

2010.11.4

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