インド紀行 その9~自分の考えなどない~

コース開始9日目 

6時起床。 本日は曇天なり。

すぐに洗濯をするが、心なしか暑さがマシになった気がする。

最初のセッションではプレゼンスを呼んでお祈りをする。

「あなた(プレゼンス)の意図が何であれ、それを私の人生の中で実現してください」

他の人のためにも祈る。

ここまでのすべてのワーク、プロセスはプレゼンスの協力がなければ不可能だった。

祈りの途中、例によって首がガクガク動き、手も勝手に動くのだが、手の動きをもう少し早くしてとお願いしたら本当に早く動き出したのでビックリ。

 

朝食のあと、担当のクリシュナラジーの個人セッションを受けるように言われる。

プロセスの進み具合と今の内面の状態をできるだけ自分の英語で伝える。

ひとつ質問をした。

プレゼンスは確かにここでは強力に感じるが、ここは特殊なエネルギーの高い場である。

日本に帰ったらその感覚は弱まるのか?

答えは、そんなことはなくむしろ日本の方が気持ちがリラックスするので、もっとプレゼンスとのつながりは深くなるそうだ。

 

バガヴァンの教え

「あなたの考えはあなたの考えではありません」

あなたが講義を聞いて疑問に思うことがあり質問しようとしています。

しかしあなたが手を上げる前に先に隣の人がそのことを聞いてしまいました。

あるいはダーサジーが先にその質問に答えるような内容の話をしてしまいました。

このように、あなた自身の考えなどないのです。

 

地球の大気圏の外側に思考層がありそこにマインドが蓄積されている。

マインドはそこから絶えずあなたの眉間のところから入りこみ、後頭部へ抜けていく。

その時に自分の考えだと錯覚してしまうのだが、その考えは思考層のどこかにあるものなのだ。

自由とはマインドから逃れることではない。

マインドから逃れるという概念を捨てること。

 

苦しみとはある考えから逃げよう、そして別の考えになろうとするところから生じる。

なぜならそれは絶対に逃れられないから。

例えば僕がある人に仕事のことで嫉妬したとする。

それ自体はいいのだが、そこで別の考えが起こる。

嫉妬するのはよくないと思いこみ、僕は僕で彼とは別の道を行っているからいいではないか、

あるいは、彼は仕事ばかりで全然精神的なところをおざなりにしている等々。

別の考えで最初の考えを消そうとして、それが消せないもんだから次から次へと新たな考えがやってくる。

すべて最初の考えから逃げようとしているためなのだ。

 

本日よりイタリア人の半分が帰って、あらたに40人位の外国人(ノルウェー、デンマーク、ドイツ、アメリカ)が来るらしい。

ああ、あつくるしぃ。

夕方からまたホーマが始まる。

今度は火を焚くところから離れた最後部の扇風機の下の場所を確保!ここならOK!

本日のホーマはガヤトリー・ホーマといって火の神に願い事をし、上の神様に伝えてもらうようにするとのこと。

ダーサジー: 人はすぐに自分の考えというふうに勘違いします。

そして自分の考えというものが自分自身に置き換わってしまいます。

(註:例えば会議で自分の意見が通らないと、まるで自分を否定されたように感じ、意見対意見の応酬だったのが人対人の戦いになってしまうということ)

これを無知(innocence)といいます。

本日のホーマの目的は火の神の知識を持って、我々が今まで無知に基づいて行動したゆえに作ってきた数々のカルマを焼きつくしてもらい、私たちを正しい認識、智恵で包んでもらい、闇の世界から光の世界へ、神のいるところに近づけるように願うことです。

儀式の途中、小屋の外から地元の子供たちが「Hello,Hello」と呼びかけてくるが、そのうちダーサジーに追い払われる。

僕は頭が炎の方を見た状態で固まって動けず、途中また手が動き出して今度は両方の手の平を離して上に向けるような姿勢になった。

これは初めての形だと思っていたら、ダーサジーが「では、いよいよ最後のステップでこれが一番重要です。神に今日のお礼を言って・・・・・・・・そして両方の手を前に出して受け取るような形にしてください」

えっ?やめて、ウソやろ?

そう思って周りを見渡してみると、みんな僕が先程からとっているのと同じポーズ。

もうここまで来ると、うれしいのを通り越して恐いぐらいや。

そこで思わず考えたのが、もう帰ってから悪いことできないということ。

競馬の予想やってもらったらどうやろう?  って、あかんわ、こりゃ。

 

帰りのバスを待っている時に、先ほどの子供たちがやって来てみんなに名前を聞いたり、自分の名前を言ったりしている。

こいつら英語話せるんや。

小屋の後ろの壁を初めて見たけど、黒板になっていてここは学校やったんや。

子供たちが僕らの邪魔をしてたんじゃなく、僕らが君らの学校借りてたのね。 ゴメン。

男の子の頭はあまり毎日髪を洗わないのかコテコテ。

でもどの子もすごく澄んだきれいな目をしていて、同じ子供でも日本で塾通いしている子供とは全然違うなあ。

すごく純粋でかわいいやん。

 

夜にバガヴァンの写真とCDを何枚か買う。 しめて700ルピー。

なんで日本で買うとこのCDが倍以上もすんねん!

部屋に戻るとオジサン連中は全員お疲れ気味。

今日でだいたい前半戦終了かな?

後半も頑張ろう。

イタリア人は全員帰ったみたい。

どうりで静かになったと思った。

あっ、そうそう。

やっとマンゴー味のアイスキャンディを食べられた。

うれしかったわぁ。

2010.11.11

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