皆さん、お蔭さまで本日左鎖骨骨折からひと月たち、無事装具をはずすに至りました。

心配してくださった皆さん本当にありがとうございます。

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うつ伏せになること、左を肘枕にしてテレビを見ること、左に寝返りを打つこと、朝起きた時に伸びをすること、ぜ~んぶやったけど気持ち良かったあ。

ということで本日より本格的に硬直した左肩周りの筋肉のリハビリにはいります。

写真は僕の”おともだち”。

名前はまだありません。

 

昨日、仕事が終わって「かえる庵」に行こうとしたら、閉まっていた。

それもさっき閉まったとかではなく、昼からやりませんでした的な店の暗さ。

仕方なく、他の店に行くこともなく帰宅。

何気にテレビをつけてNHKが映る。

うちのテレビは2年前に買ったSONYのBRAVIAですが、リモコンがバカになっていてまず2chをつけてからチャンネル+-というボタンでチャンネルを変えていかないと反応しなくなりました。

ということで最初に映るのが必ずNHK。

そこでそのまま引き込まれるように見たのがクローズアップ現代の「ある少女の選択~“延命”生と死のはざまで~」です。

途中からだったのですが、もう涙が止まりません。

難病の18歳の少女が、腎臓も悪くなり透析を受けていました。

でも彼女はある時、透析を拒否したいことを主治医と両親に伝えるのです。

声が出ないので、携帯の送信メールに打ち込んで見せるわけです。

透析をしなければ、当然腎不全になり最終的には確実に死にます。

でも、彼女は「わたしはもう十分頑張ってきた。手術の時も頑張った。透析も頑張った。だからお父さん、わたしをこれ以上追いつめないで・・・」と言ってきます。

透析さえ受けておけば生き続けられるわけですから、またそのうち何か新しい治療法ができて奇跡が起きるかもしれないのですから、父親としては娘の気持ちはわかるけれども、目の前からみすみすせっかく生まれてきてくれた娘が去っていくのを納得できるはずがありません。

「でも、お父さんはただ生きるっていうことも大事なことなんだと思うんだよ」と娘に話します。

母親は「お父さん、そんなことはわかってるって。華子が誰よりも一番よくわかってるじゃない」と諭すところへ、華子さんはベッドの上でメールをうっています。

「でも、もう決めたことだから」

華子さんはご両親へ宛てた手紙を書いていました。

それをその時同席していた主治医に渡し読んでもらいます。

その内容は、まだ少し元気で外出が出来た時に家族で行った旅行の思い出についてでした。

両親の前で読みあげる主治医は途中からずっと鼻声になっています。

少し正確でないかもしれませんが、およそ次のような内容でした。

 

「・・・・・みんなで行った葉山の海のにおい。山に行った時の草や木のにおい。そして、優しい人のいいにおい。みんな華子はずっと忘れません」

 

その後、透析を受けなくなった彼女の容態は徐々に悪化していきました。

肺炎を起こして、痰の吸引もうまくできなくなりベッドの横で母親は自分の無力さに泣いています。

そして、いよいよその時が近づいてきました。

いつかわからないその時のために、周りには親戚や友人たちが集まっています。

そして医者や看護師もいるその中で、華子さんはお父さんに抱かれます。

「よかったねえ華子。お父さんに抱っこしてもらえたね」という母親に彼女は携帯画面を見せます。

そこには 「感謝しなきゃいけない」 と書かれていました。

もう力が残っていないし意識もはっきりしていないので、最後の方はきちんと打てていませんが、確かにそう読めます。

「感謝しなきゃいけない」

誰が誰にでしょう?

彼女が両親やお医者さんや友達に対してでしょうか?

それともその反対でしょうか?

答えはよくわかりません。

それからしばらくして、華子さんは眠るように逝ったということです。

 

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その後、49日が過ぎインタビューに答えた両親の表情は、非常にきれいでした。

特に父親の目が澄んでいたのが印象的でした。

そして、なぜ昨日「かえる庵」が閉まっていたのかも理解できたのでした。

写真はさざんかの花。

華子さんに捧げます。

 

ちなみに番組の最後の方で、僕が泣きながら上の階から降りてきた嫁さんに、今見てたことを話そうとしたら、それを遮って「豆腐でもだそうか?」

食卓にビールが出してあったからなのですが、あのな、人の話聞けや!(笑)

というわけで、もし可能なら再放送をご覧になってください。

今年、これ以上に見るべき番組はなかったといっても過言ではありません。

2010.12.9