春日の神々

昨日は予想に反して奈良市内は晴れでした。

雪が降ったらお袋のいる実家までどうやって帰ろうと思っていたので、まあよかったです。

初詣は例年通り春日大社。

西塔家の祖先の藤原家の氏神様であります。

神苑

ところが今年は例年通りじゃないことがありました。

以前ブログでお正月の間は本殿はつまらないから、是非十二支社も御参り下さいと書きました。

ところが昨朝行ってみると十五になってる。

あれ?

なんで急に三つも増えんの?

写真は大社内の建物ですが、一昨日の雪が少し残っています。

 

実は今年から三カ所の遥拝所が設置されていて、それで十五になっているみたいです。

その三カ所とは、春日本山と伊勢神宮、枚岡神社でそれぞれの方角を向いて遥拝石が置いてあり、結界が張られていました。

でもこのおかげで今年はいつもと違って、何かすべてが整ったという感じが強くしました。

その他の十二支社というのは若宮を筆頭に三輪神社、宗像神社、夫婦大國社などの摂社、末社のことをいいます。

僕、実は通常拝める春日本殿の所よりは、若宮さんの方が圧倒的にパワーが強くて好きです。

通常拝めるところというのは、普段は本殿の方を向いて拝んでいるだけで本殿そのものは全く見えないのです。

ところが一万円以上寄進すると、もう少し中まで入れてもらえます。

一度やったことがあるのですが、そうすると大きな賽銭箱をはさんで僕と多くの参拝客が対峙する形になり、こちらに向かってお金を投げ頭を下げられるので、優越感に浸ってちょっとした勘違いが出来ます(笑)

本当に厳粛に本殿と向き合おうと思うと、春日大社で結婚式を挙げるしかないでしょうね。

去年甥が式を挙げたので、その雰囲気はなかなかのものでした。

ですから若宮さんの方がいいというのは、あくまでも通常参拝の時と比べてのことであります。

 

で、十二支社の御参り中、明らかにいつものお正月とは違う澄んだ空気、何だか知らない霊気みなぎる感じ、それを味わいながら「ああ、やっぱり今年は違うんだ。天界もそのように動いているんだ」と思うと嬉しくなりました。

ちなみに僕が各所で心の中で唱えた内容は「昨年は精一杯やったつもりですが、今ひとつ力及ばずのところが多かったように思います。今年はより一層精進する所存ですので、何卒お力添えを宜しくお願い申し上げます」というものでした。

これが正しい参拝の仕方。

二拝二拍手一拝というのも大切なんだけど、そんな形式を作るからややっこしい。

そんなことはどうでもいいとまでは言わないけれど、むしろ大事なのは、神様とのお話の仕方であります。

でも今は巫女さんもマイクで「〇〇すると願い事が叶うと言われています」などとアナウンスしとります。

なんだかなあ・・・。

 

よく神社やお寺の中で無造作に写真を撮られる方がいらっしゃいますが、よく考えてやらないと完璧にマナー違反のことが少なくありません。

特に神社の祠を正面きって写すなどというのは言語道断、コンゴ横断であります。

それって神様の方にレンズ向けてるわけですから、失礼どころの話じゃありません。

また伊勢神宮クラスの神社としての格もエネルギーも高いところで、何気に写真を撮ると何も写っていなかったり、白くけむったようになったりするものです。

それ即ち撮っちゃダメということですからね。

これについては僕の方からも強くお願いします。

万葉植物園

じゃあこれはOKなのか?と言われると「いや~(笑)」としか言いようがありません。

万葉植物園(神苑)の中にある拝遥石でありますが、なんとその石に刻まれた文字がストレート過ぎるぅ。

で、ここ僕の中ではひそかなお気に入りのパワースポットであります。

神苑

神苑 002.jpg

ここでは跪いて、それこそ五体倒置くらいの勢いでお参りします。

入園料が500円いるし、季節を外すと枯れまくった植物園になってるので、いつでもお勧めとは言い難いのですが、僕はこの拝遥石を拝むためだけでも入ったりします。

これは唯一咲いていた冬に花開く梅。

 

 

本日1月2日はいつもなら再建された西塔がある薬師寺が近いのでそちらを御参りするのですが、十二支社を御参りした時の清々しい気持ちを大切にしたいので、今年は行くところを変えることにしました。

日本で唯一、奈良時代からの東西両塔が残っている当麻寺に行ってきます。

時間に余裕があれば、その後、天理にある石上神宮(いそのかみじんぐう)も行く予定です。

いつもとは全く違うことをした方がよいというインスピレーションでございます。

道が混んでなければいいなあ。

2011.1.2

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