あなたとわたしは違う世界に生きている

結構、ショッキングなタイトルでしょ。

でも昨日のブログは良かったなぁ。

最後なんか、なかなかでしたね。

ほんま、どの口が喋ってんねんて思いますわ。

こんなん言うてるから、ダメなのねわたし(笑)

 

ある知人の女性の話です。

そのご主人は長年、重度の糖尿病を患っていました。

おまけに腎臓も透析が必要なくらい悪いのです。

お店をなさってるんですが、僕が知り合いになってからヒーリングしたりして、なんとか仕事を続けておられました。

ヒーリングしたり、お話を伺ったりしていく中で、当然その人の人生が見えてくるわけです。

その人だけじゃなく、彼に関わる人のこともわかるわけなんですね。

まあ、ややっこしい話でした。

 

重度の病にかかっている人をヒーリングしていると、時にその人の魂がこの世を去る決意をしているのがわかることがあります。

これはつらいです。

だって、表面上の本人はそのことに気づいていないし、ましてや家族は言わずもがなです。

で、残念ながらこの予感は外れることがほとんどないんです。

おそらくは1,2カ月以内にこの方は亡くなるだろうということがわかるのですが、ヒーリングしながらそんなこと誰にも言えるはずがありません。

ただ、逝くということは本人の魂は今生に満足しきったということですから、必ずしも悲しむべき事でもないんです。

 

さて、問題はそのあと。

お通夜には行きました。

まあ結構よくして頂いたので、おそらく僕のところにはその後に直接、挨拶にこられるだろうと思っていました。 

するとある日の晩、寝ていると寝室の外の廊下に誰かがいるのがわかります。

扉を開けるともなく中に入ってこられました。

ああ、あの人だ、とすぐにわかります。

そして僕は夢の中で彼がブラスバンドの演奏をバックに踊っているのを見ます。

彼は高校生の時にブラバンでトランペットを吹いていたのです。

ああ、向こうでは幸せに迎えられたんだな、と思いました。

ところが・・・・。

 

夫を亡くした知人の女性は僕とは立場が違います。

彼女の言によると、しょっちゅう旦那が近くに来るらしいです。

仏壇にお線香を上げていると、2本あるうちの片方のろうそくがボワッとものすごい勢いで炎がたつ。

車に乗ると、いつも旦那が乗っていた助手席の方から旦那の匂いがする。

etc.

「先生、どう思います?」と僕に聞いてくるわけです。

あんたの方が霊力強いのに、俺に聞いてどうすんねん、と思うのですが、僕の答えはこうです。

「人は見たいものを見る」

 

彼女のご主人に対する強い思いがそのような現実を引き寄せる。

要するに彼女と僕は同じ次元の同じ世界に住んでいるはずなのに、死んだ彼女のご主人の挙動に関して違う現実を体験するわけです。

わかりますよね?

少なくとも49日が過ぎれば、亡くなった人に対する引きとめるような思いは手放さなければならない。

愛しく思う気持ちとは別ですよ。

それがその去った魂のためなのです。

だから通常は、魂は生前の関係が濃かった人の所へは立ち寄らないはずなんです。

でもあまりに残されたものの思いが強い場合には、そういったことが起こることがある。

これは決して褒められたことじゃありません。

 

ではいったい、僕の前に現れる彼と奥さんの前に現れる彼の、どちらが本当のご主人なのでしょうか?

もちろん答えはどちらも本物。

よく江原啓之さんの番組で、亡くなったご家族の想いを残された人に伝えるみたいなことをやっていましたが、あれはまず、残された人たちの想いがある、そして江原さんのフィルターがある、その上で成り立っている話でして、そこを構成する人が変われば結果は変わります。

極端に言えば僕が江原さん役をすれば違う答えが出てくる。

そういうものであります。

あらゆる事象は観察者の影響を受けずにはおれない、という宇宙の大原則がここでも大活躍するのですね。

皆さん、ここの所をわかっておられない方が非常に多いので色々と困った問題が生じています。

 

その知人の女性はあるお坊さんと懇意にしていらして、そのお坊さんは亡くなったご主人をして幽界をさまよっていると言ったそうです。

アホ丸出し。

こんな輩が多いのでございます。

 

ですから、広島にはいまだに原爆の時の未浄化の魂がさまよっていて霊障が多いという人。

同じ事で、〇〇にはいまだに成仏していない霊がたくさんいるので浄化しなければいけない、という人。

もちろん全くそういったことがないわけではないんですけどね。

ただ浄化ツアーなどというのをいい気になってやっていると、そこに参加している浄化せねばなないという意識の強い人のエネルギーが強ければ強いほど、周りのそんなことに関心のない人までその現実に巻き込まれてしまいます。

その結果は、当然のごとく体調を崩します。

 

結局、人の数だけ違う現実があるという究極の話であります。

昨日のブログ、実は行間に本当に言いたいことが書いてあるんだなぁ、これが。 

2011.2.16

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