夢のかなたに
時は西暦2050年。
僕は満88歳。
寿命まで最低でもまだ62年あります。
地球はその危機的状況を乗り越え、無事アセンションを果たし、今やその充実期を迎えようとしています。
人々はようやくワンネスということを地球規模で理解し始め、自分の生まれてきた本来の目的通りに生きようとしています。
そのためにまず、教育が見直されました。
今までは「何になりたいか?」という職業的な意味合いが濃かったのですが、今はそうではなく、「あなたは何者でありたいのか?」という、より霊的に高い視点に立った見方がなされます。
学校は職業訓練校ではなく、また会社に入るための予備校的なものでもなく、人生をいかに生きるかというところに焦点が絞られるようになりました。
労働の意味合いも変わりました。
お金を得るためではなく、働くことにより社会や自分自身に奉仕し、それにより喜びを得るためのものという理解のされかたです。
そもそもお金の在り方が大きく変化したのです。
それは単にその人の奉仕の量を推し量るものでしかなくなりました。
所有という概念が消えつつあるのです。
本来、地球のある土地をお金を持っているからといって自分のものだ主張することがおかしいという、ごく当然のことに皆が気づきだしたのです。
完全なる五次元の世界です。
僕たちがずっと目指していたワンネスの世界が今、目の前にあります。
さあ、それで?
これからどうしましょう?
もう「シャングリラからの伝言」は古典となり、誰にも見向きもされなくなりました。
ごく当たり前のこととなったのです。
僕のメッセンジャーとしての役目も終わりました。
疾病がほとんどなくなり、歯科の世界も予防とメインテナンス以外に仕事がありません。
ずっと夢見てきた世界が実現したんだけれど、僕はこれから何をしたらいいのでしょう?
今は亡き作曲家、絶対テンポの片岡慎介氏がおっしゃっていたことなのですが、「夢が叶った次にどうするのか?」
この次はまた更に上の次元を目指すであろうことはわかります。
7次元てどんな世界でしょう?
この世界はどの次元に関わらず、あらゆることを体験することにより自らを深く知るために存在している。
では7次元ではどのような体験があるのでしょう?
さらにその上の次元は?
とてもじゃないけど、想像もつきません。
その世界のことを本に書いている人はいるけれども、その時になればわかることを今どうのこうの言っても仕方がない。
今は今を生きるだけ。
そうは言うけれど、夢が叶った次の瞬間、僕は何をしているだろう?
これはちょっと難題です。
2011年になり3カ月が過ぎました。
その締めくくりのメッセージです。
2011.3.31