歯科医へのメッセージ~その時あなたはどうする?~
え~、最近3着持ってなくてハズレというのが多すぎます。
昨日でいうなら、1着はこいつで固定、2着はこいつかこいつ、3着にはこいつはいらんわ。
まさしく1着はその馬、2着も2頭候補のうちの1頭、3着に・・・・お前が来てどうすんねんっ!
こんな感じっす。
ちなみに3着にその馬がいらないというのは、あくまでも1,2着がこの馬で決まるのなら3着に求められる要素は〇〇なので、いらないというきちんとした根拠があってのことです。
じゃあその3着はどうして来たのか?
その根拠はおかしいじゃないか?
理由はわかってますが、もう少し待ってください。
そのうちガン!と当てたら、この春のG1はどういう理由で各馬が1、2,3着に来たかというのをご説明しましょう。
わかってるんだけど、自分が当ててないのに説明したって説得力ないですからね。
というイントロで始まる今日の話は昨日の続きなんですが、歯科医を例にしているだけですので一般の皆さんも読んでくださいね。
昨日のインプラントの新製品は、我々ストローマン(ITI)インプラントのユーザーにとっては待ちに待ったものでした。
これで確実に臨床の幅が広がり、より安全により高い審美性が達成されるでしょう。
僕はインプラントもやればMTコネクターと呼ばれる特殊義歯もやります。
それらを用いる選択基準は口の中でのバランス。
いずれにせよ、よく噛めるようになったと喜ばれるのですが・・・・。
本当はね、治療して患者さんが喜ばれる、喜ばれないというのはその治療の適正さの判断にはあまりならないのです。
その治療により治療した部分も良好に機能し、それにより他の部分も健康な状態が維持される。
それらのことが10年、20年と長期間にわたり安定してはじめて、「ああ、あの治療はこの患者さんのためになったな」とわかるのです。
さて今は未曽有の歯科不況だと言われます。
その中で勝ち組と負け組との二極化が進んでいるとも言われます。
ホームページ作成にしてもそうなのですが、いかにしてその中で他院よりも優位にあるか、ということを考えている人が少なくない現状です。
あなたは今、あるビルの一階で歯科医院を開業しています。
開業して20年ですが、それなりに流行っているので特に経営的なことは何も考えずにきました。
ところが道路をはさんで向かい側に若手の先生が内外装ともに凝った作りの歯科医院を開業しました。
そこではレーザーもCTも術野を拡大してみる顕微鏡も導入されています。
あらゆる最新の設備があり、全個室化で非常に患者さんサービスも行き届いているようです。
何だか、前に歯医者ができてから自分とこの患者さんが減ったみたいだし、売上も落ちてきてる気がする。
よし、自分の所にもレーザーを導入しよう。
400万円かかるけれど、このまま指をくわえて見ているわけにはいかない。
ということで、入りましたYAGレーザー。
研修会も受けたし準備万端、これでやれやれ、と思っていたら今度は3軒隣に、「〇〇インプラントセンター」というのができました。
手術室完備で自分のように単に2日間のセミナーを受けてインプラントをやっているのではなく、アメリカの大学に留学してまで学んできた専門医がいるみたいです。
ううっ、うちも手術室作るか・・・・・でももうそれだけの面積的な余裕がないしどうしよう?
母校の口腔外科から誰かインプラントできる先生をバイトに雇おうか?
さあ、事態はたたみかけるようにやってきます。
もういい加減にしてくれ、と思っていた矢先、左3軒隣にも新しい歯医者ができました。
ビルの1階で全面ガラスばりのすごく明るい、一見して歯医者とわからない、まるで美容室のような造りです。
〇〇スマイルセンター。
え?これって歯医者なの?
予防とホワイトニング専門だそうです。
オフィスの中には歯を削る器械すら一切置いていないらしい。
チラッと前を通りながら覗いてみると、院長はじめスタッフは全員カラフルなポロシャツ姿。
受付の子は超カワイイ。
みんな笑顔がはじけています。
悔しいけど、自分が患者でもこういうところを選ぶよなぁ。
さあ、もうニッチもサッチモいかなくなりましたよ。
あなたの医院は収入は右肩下がり、おまけに他院に対抗して多額の設備投資をしたので借金はあるわリースも始まったばかり。
このままだとお先真っ暗です。
おまけにあなたのその焦る思いが自院のスタッフにも伝わっているので、仕事していてもなんかシックリきません。
他の医院はその目的を特化しているので、どこも盛業です。
いったいどうしたらいいんでしょう?
ホームページにお金かけますか?
そういや、こないだ営業の人が来て、駅中に大きな広告出しませんかて言ってたな。
おーい、あの時の名刺持ってきて!
これ、どこまでいきますかね?
続きは明日。
2011.5.9