本当は今日は昨日のブログの補足を書くつもりでした。

ところが夜、NHKの美空ひばりさんの23回忌記念番組みたいなのを見て、全部吹っ飛んじゃいました。

1曲目が「愛燦燦」、2曲目が「川の流れのように」

最初にこれ出しといて、これから何歌うねん?みたいな感じ。

出演者は皆、超一流の女性演歌歌手ばかり。

聞いていると「愛燦燦」も「川の流れのように」も歌詞見ているだけで泣けてくる。

歌っている人は、ひばりさんを意識するんでしょう、上手いんだけどどこかぎこちない。

何曲目かにひばりさんの昔のVTRが流れました。

僕は知らない曲だったのですが、そこでひばりさんはイントロの間に次のように語りました。

 

人は誰でも、人生においてつらい時悲しい時があります。

わたしはそんな時、自分には歌があると思いました。

だから今まで一生懸命歌ってきました。

(全然正確でないけど、およそそんな感じのことをおっしゃってました)

 

そして彼女の歌を聞きながら、久々に涙が止まりません。

あれ?

歌って、歌詞とか楽曲とかじゃないんだ。

結局、歌は歌なんだ。

そう思わざるを得ませんでした。

 

ひばりさんは、一般的に見て地位、名声、お金、すべて手に入れたように思えます。

でも、彼の昭和の歌姫は実生活では大変であったとも聞きます。

ふと思うのですが、もし美空ひばりという少女が戦後にいなければ、果たして日本はあのように復興しただろうか?

これ、大袈裟じゃなく、そう思うのです。

本日添付する動画は晩年のものですが、ヒーラーの目から見れば、顔色云々とかではなく、彼女の魂はすでに逝くことを決意しているのがわかります。

それでもなお、我々の前でこのように歌ってくれました。

歌唱力もさることながら、目力が凄いです。

有無を言わせぬ説得力がありますよね。

これを聞いてもあなたはまだ、自分の人生に不平不満を言い続けますか?

あ、いや、余計なことを言いました。

 

僕は学生時代ビッグバンドでアルトサックスを吹いていました。

ビッグバンドというのは、通常トランペット4本、トロンボーン3本、サックス5本にリズムセクション(ピアノ、ベース、ドラム)の15人編成のジャズバンドで、わかりやすく言うと昔の歌番組でスタジオの後ろで伴奏をしていた人たちのことです。

プロのビッグバンドがまあ言えば、お金のためにいわゆる営業をしていたわけです。

これを専門用語で「バイショウ(商売)」といいます。

その彼らにとって、ステージの前で歌う歌手の歌唱力は一目瞭然。

いわゆるアイドル歌手が全盛だった頃は、さぞ嫌々演奏していたことでしょう。

美空ひばりさんは確か楽譜が読めなかったはずです。

しかし、プロのミュージシャンが脱帽するのがひばりさんなのです。

この人のためには一所懸命演奏しよう、バンドマスターが言わずとも皆がそういう気持ちになったことでしょう。 

 

親鸞やら法然やらしゃらくさい!

僕は美空ひばり、その人こそ日本における最高のメッセンジャーではなかったろうかと思うのです。

だから今も青木隆治さんがものまねを通じて意思を継いでいるんでしょう。

 

それではお聞き頂きましょう

戦後のあの時代

彼女の歌声にどれだけの人が勇気づけられたか

そしてそれから40年以上たち

経済的には世界をリードするまでになった日本人の空虚な心に

彼女の歌が再び深く、深く沁みわたったのです

そして、いま

あなたはどんな気持ちでこの歌をお聞きになりますか?

 

彼女が決して芳しくない体調をおしてでも

ステージを通して日本の皆さんに伝えたかったメッセージ

どうか、心を開いて

彼女の気持ちに耳を傾けて頂きたいと願います 

 

小椋桂 作詞作曲

歌 美空ひばり

「愛燦燦」

  

 

2011.6.22