Now here = Nowhere
もうすぐブログを書き出して1年になろうとしています。
その時には一人でお祝いしようかな。
土曜日に本屋さんに行くと、目についた本が2冊ありました。
山川紘矢さんの本と、阿部敏郎さんの本です。
当院にはワンネスライブラリーと呼んでいるものがあります。
半分は歯科や健康に関する本。
もう半分はスピリチュアル関係の本。
販売用の「シャングリラの伝言」の在庫分。
絵本やグレゴリー・コルベールの写真集なんかもある。
本は貸し出しもしています。
最近あまり新刊を入れてないので、買ってみようかと思い2冊とも購入しました。
頂いたメールの中で「阿部敏郎さんのブログ”いま、ここ”にも先生と同じようなことが書かれていました」ということが誰とはいわずよく書かれます。
いつも申しますように、皆同じことを言うのが当たり前なんです。
「シャングリラからの伝言」は永遠不滅のものでありますが、より具体的で日常生活に沿った本ブログのような内容を次に本にして出すか、と言われると諸々の理由により出さないわけです。
それで阿部さんの本がそういうものなら是非とも推薦しようと読んでみました。
「さとりの授業」というタイトルです。
ご自身の体験に沿って大変分かりやすく書かれており、良い本だとは思いますが「シャングリラからの伝言」の先を行くものではありませんでした。
そもそも僕は最近この手の本を読んでいると、途中でダルクなってきます。
本を読んでまで知る必要のあることはもはやない、ということもあるんでしょうが、小説のように一冊の本の中に起承転結というか序破急というか、そういうものがないので飽きてくるんです。
その本の中に次のような一節がありました。
「世界は自分がかかわっているから動いているのではなく、物事は起きているのです。何ひとつあなたのせいではないし、何ひとつあなたのおかげではありません。そもそもあなたなんて存在していないのですから」
確かに僕たちの周りで起きている事象というのは、僕たちと関係なく自動的に起きている、といえます。
しかしちょっと待って下さいよ。
僕は昨日の「一人芝居」で、あなたのアクションに対して周りは反応するのだと書きました。
いったいどちらが正しいのでしょう?
それとも見方の問題でどちらも正しいのでしょうか?
Yes,I do (坂田利夫風に)
同じことを違う角度から言ってるだけで、どちらも正しいが正解。
前にも使った例でお話します。
あなたは人生という始発から終点まで連れていってくれる電車にのっています。
あなたは13両編成の7両目、ちょうど真ん中の車両に座っています。
その電車には各車両1人ずつしか座っていません。
ですから車内での人間関係はないものと思ってください。
あなたは向かい側の席の窓から見える景色に見入っています。
電車が進むに従って見える景色も変わっていきます。
この外に見える景色というのがあなたに起こる出来事です。
つまりあなたはそれを眺めているだけで、あなたがその景色に影響を与えることは何もない、すべて自動的に起こっているということですね。
そしてあなたには電車の進み具合によって見える景色が変わる、つまり違う出来事が次々起こるように思えますが、考えてみてください、あなたがある場所の景色を見ている時、あなたより一両前に乗っている人はあなたが次に見る景色を今すでに見ているのです。
同様にあなたの後部列車に乗っている人は、あなたが先ほど見た景色を今、見ているのです。
しかし、すべての景色は今すでにそこにあるのです。
もひとつおまけに、あなたは7両目に座っていると思ったのだけど、実は全車両、乗っているのはあなたなのですねぇ、これが。
すべては今起こっていて、そのすべての体験をあなたは同時に体験している。
問題はあなたの意識がどの車両に注意を払っているかというだけ。
ここまでは阿部さんのいうところの「いま、ここ」の説明。
でもよく考えてみれば、切符を買ってその電車に乗り込んだのはまぎれもなくあなた。
7両目を選んだのもあなた。
窓から景色を見るというけれど、何も目の前の窓から見なくても少し前方の、あるいは後方の、はたまた自分の後ろの窓からだって見ることができるし、そうすると見えるものが変わってくる。
景色を見ないという選択だってあり。
居眠りだってできちゃう。
今どこにいるんだろうとか、いつ着くんだろうとか考えながら、下を向いて時刻表や情報誌を見たりもできる。
でも、やっぱり目の前の景色がいいんだよなぁ、ホントは。
要するにあなたがどうするかで、見えるものは変わるということです。
これ自動的に物事が起こってるとは言えませんよね。
同じ出来事を違う視点で見ているだけです。
Now here = Nowhere とは
いま、ここ以外にどこもないのだ、という意。
皆さん、やっぱり人間真面目に仕事しなくっちゃいけません。
一攫千金なんて夢見ちゃダメよ。
あ~あ、早く秋のG1シーズン来ないかなぁ。。。。
今度は自信あるねん、オレ。
こういうのを専門科学用語で「コリン・エステラーゼ」といいます(笑)
2011.6.27